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あるいは脳の内に棲む僕の彼女
 
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あるいは脳の内に棲む僕の彼女 [単行本]

松本 晶
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

僕が引き継いだ汎用移動人型人工知能・AI。最先端の技術と機能と謎を搭載した彼女は、完璧すぎる容姿と身体を持つ。第九回小松左京賞最終候補作。待望のデビュー作。

登録情報

  • 単行本: 393ページ
  • 出版社: 角川春樹事務所 (2010/06)
  • ISBN-10: 4758411549
  • ISBN-13: 978-4758411547
  • 発売日: 2010/06
  • 商品の寸法: 18.8 x 12.8 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 405,816位 (本のベストセラーを見る)
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
表紙に書かれている少女。この絵に惹かれて、ライトノベルを買うようなつもりで買ってしまいました。
結論から言うと、しっかりとハードカバーです。ライトノベルではありませんでした。
ですが、書き方は割とマイルドであり、読み易い作品であるとは思います。

題材とされているAIと聞いて何を思い浮かべるでしょうか? 私はパソコン上(あるいは架空の新しいデバイス)で動作する、人工知能の事だと想像していました。
この作品の中でのAIの定義は、「限りなく人間に近づけた、人工知能を搭載するロボット」のような存在です。
ロボットといっても、実際には有機物で構成された生きている物です。
時代は今より約半世紀ほど後、今とはだいぶ違った世界の中で生きる「オタク」で「重病患者」である男性が主人公です。

読む前の予想と比べて、かなり内容が違っていてショックを受けましたが、テーマが悪いということではありません。
ただし、読む人を選ぶ作品かもしれません。実際に医療に携わっている方が書かれた作品のようで、医学に関する専門用語、等々が出てきます。
一般常識でも読むのに障害は無いと思いますが、疎い方には少し読みづらいかもしれませんね。

全体的に、人工生命体という架空のサイエンスに、作者自身の考察を加えたSFに分類されると思います。
テーマは一点絞りではなく、心身二元論、集合意識などの「意識」に関する様々な思想に飛び火しています。そのため、一回読んだだけではうまく理解出来ないかもしれません。
またストーリーは、導入などの前半部は良かったのですが、後半より荒削りな部分が目立ちました。そのような理由から、3☆とさせていただきました。

しかし、深く練りこまれた世界観。テーマなどは、新人とは思えないほどの素晴らしさです。
荒削りな部分も目立ちますが、普通に人に勧められるレベルだと私は思います。

文章力がなく、稚拙なレビューとなってしまいましたが、少しでも本の内容がわかれば幸いですね
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hamachobi トップ500レビュアー VINE™ メンバー
萌え系な表紙に騙されてはいけない。一見、ライトノベル風に見えるけど、中身はなかなか本格的なAIもののSF小説。
それもそのはず、この小説は第9回小松左京賞最終候補作ということ。
美しい容姿、肢体をした人型人工知能との恋愛じみた話や陵辱シーンなど、それなりのお楽しみのシーンもあるんだけど、あまりにも安直な展開だと思ってたら、最後の展開はちょっと驚いた。あれがなければ、ただ単に嗜虐趣味な小説だけど、感心した。

それと人工知能と人間の脳を擬体に移植する設定をうまく絡めて、面白い結末につなげている。ラストまでの展開はちょっと強引かもしれないけど、理解できる。

ここのところ、AIものを読む機会が多い気がする。もともと好きなジャンルなので不思議はないんだけど、それにしてもAIモノが目に付く。偶然かな、それとも、今、AIは来てるのかな。

新人ということで、次作も期待。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
小松左京賞は予定調和に収まらない面白い作家・作品を生みだすようです。特に最終選考まで残り受賞に至らなかった作品に、ですが。故・伊藤計劃の『虐殺器官』しかり、この松本晶の『あるいは脳の内に…』しかり。賞自体が現在中断している?のが残念としか言いようがありません。そしてこの物語、表紙絵の甘さと本の分厚さがまずバランスを欠いています。さらに読み始めると、どこに着地するのか分からない危うさに最初は戸惑います。ハードSFなのか、『鋼鉄都市』的なミステリーなのか、ベタなラノベなのか、エロゲのシナリオなのか、ケータイ恋愛小説なのか、はたまた夢枕獏や東浩紀狙いなのか。複雑で過剰な混淆は、フレンチのロブションさんのどっしりとした肉料理、それも甘い蜂蜜入りのソースを添えた逸品を彷彿とさせます。なのに物語の後半はいつの間にかその世界に引き込まれ、長くて敵わねえなぁと思ったページ数も一気呵成に読んでしまいました。決して軽く流せる文体ではありません。デビュー作とのことで、スタイルもまだ確立していないのでしょう。ですけれど、腹にズシリと応えるモノを探している人には、一読の価値はあると思います。御値段が張るのが玉に瑕ですけれどね。
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