「編集されていない統計は嘘をつかない」 スティーヴン・コルバート
目次の前に引用されたこの文がこの本から学べることを端的に言い表しています。
新聞、テレビ、その他様々なメディアで、就職率が何%、貧困者の割合が何割、自殺者が何万人に減少、、
という報道を毎日見聞きします。
果たしてその情報、その伝え方は正しいのでしょうか?
その統計を調査した集団、流した集団に偏ったものではないでしょうか?
よく見ると統計結果と言っていることが真逆であるかもしれません。
見えない部分では統計結果を意図的に巧妙に編集しているかもしれません。
それが大いなる勘違いによるもの、その集団の持論を裏付ける為に集め偏されたものなど、
様々な原因、様々な表現で情報は私たちの元に届けられてきます。
この本ではメディアでよく見る例を多数紹介しながらどのような統計結果があやしいか、
あやしいどころか間違っているか、いかに巧妙か、ということを教えてくれます。
アメリカについての話題ではありますが日本でもよく見られる類いのニュースばかりです。
文量も適度でよくまとまった内容なので学生さんやお子さんへ読ませても良いと思います。
その代わり、それ以後新聞やテレビのニュースにいちゃもんばかりつけるようになることと思いますが、、、
しかし、情報を疑いの眼差しで受け取ることは現代社会では必須の教養です、
全てが初めて出会う知識というわけではありませんが、日常でさもすると忘れてしまいがちな(メディアは
それを狙って編集しているわけですが)視点を養うことができる良い書籍です。
疑ってかかるばかりでなく、信頼出来るよい統計のポイントも紹介されています、
'@作成に用いた方法についての情報が添えてある。
'A相対する意見が押し寄せる傾向がある。
'B一貫した尺度を用いる傾向がある。
是非、これを読んでメディアに踊らされない良識な情報の受け手が増えることを祈っています。