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この本の原画はヨーロッパでグランプリを受賞(第19回「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」にて)している。出久根さんの描く世界はドイツとか英国とかポーランドとか、ヨーロッパ北半分の文化に共通する「幻想」の世界だと言えるだろう。大胆なデフォルメによる現実離れしたかたち、あざやかさと微妙さをそなえた色調。そして、それこそ夢のようなあり得ない情景と浮遊感。おそらく大きな共感をもって受け入れられたのだろう。
こども向きかどうかはさておき、メルヘン(ドイツ語で「メルヒェン」と言ったほうがいいか)の真髄に触れる素晴らしい絵本であることは間違いない。ストーリーも単純ながら面白い(ここに書くわけにいかないが)。グリムにこんな話があったとは知らなかった。
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