設定が面白そうだったのと、昔びっけさんの同人誌を購入していたので一気に四巻まで購入(五巻は書店にありませんでした……)してみました。
設定はとにかく面白いです。個々の登場人物の想いのうち、女/男どちらの姿での恋愛感情がメインになるのか、BL作家としての作品が有名とのことなので主要五人の中でも恋愛関係になりうるのか、状況を知っているハルは本当に何も知らないところから理解したのか自分も体験者なのではないか、この”変身”に終わりはくるのかなど、今後どうなるのか展開が楽しみな作品です。
そういう面では早く五巻を買わなくては、と思います。
ですが、とにかくキャラクターが薄い。
作品の主軸にみえる葉月の性格は1話とそのあとでは少し変わっていて、ハキハキとしたところをゴロに吸い取られたような感じでした。
そして女子校側の純女子生徒である明日香も上辺だけの動きにみえたり、桜子にいたってはとにかく性格が悪いと思いました。外見が大人びているから周りからそう観られているから、という設定だけでは片付けられないほど、片思いをしている明日香に近づく葉月/月子や他の四人に対して態度が悪いです。外見だけで友達になられても仕方がないようなつっけんどんさ。魅力がありません。
人間関係も、問題は起こるもののあっさり解決してしまったり、変に物わかりが良過ぎたり。もう少し葛藤して爆発してもいいのになあと思います。高校一年生ですから。
そして、日常生活におけるリアリティに関してはあまりありません。
女性作家が書く理想の男子学生の寮生活、といったもので、ファンタジー作品を多く扱われていた作者さんならではの洋風の雰囲気が一長一短となっていると思います。
時々思い出したように女子/男子の行動や考え方の差、生活での珍事件などが登場しますが、たまに出てくる普通の日本のビルや町並みなどの風景に違和感を感じるほど、現実感はありません。
そこがこの方のいいところでもあり、説得力が少し薄くなるところでもあるのかな、と思います。
昔の児童文学、それも翻訳された文章を読んでいるような、そんな感じのかたさが残ります。
色々と書きましたが、上記の設定など気になり楽しみなところも設定には多くあるので、続きを楽しみにしたいと思います。