内容は、転校してきた主人公が、一人で泣きながら歌う少女と出会う。
その後、そこから少女の所属する部活に強制的に入部されるという学園ラブコメ。
ラブコメ好きな人は、一読するにはいいかもしれない。
内容の評価としては、好き嫌いが分かれるだろうが、
個人的な感想としては、
1.全体的に淡泊な印象が強い文体、'2.描写や表現力が薄っぺらく想像し難い。の2点に尽きる。
特に後者が問題。
印象的なシーンも、この描写・表現力ではたして読者にイメージを正確に伝えられるのだろうか? 心配になる。
そして主人公の脳内の「こんなやり取りがあるかも」をダラダラと書く事があり、
作品の魅力に気づく前に読む気力を消費してしまうのも残念な点。
(また「魍魎の匣サイズ」など、知らない人には理解できない表現もある。)
ヒロイン達の魅力が表現されるのは、物語中盤からになる。
そこからは、キャラクターのやり取りも増え、
ある程度勢いが出て読み進められる。
(見切りをつけるのが早い人は、そこに行く前に本を閉じてしまうかもしれないが)
総評としては、導入部分にキャラクターの奇抜さだけが強く前に出て、魅力は足りず、
結果地の文のダラけた印象だけを感じてしまい、全体の評価を落としている。
「これはこういう作品です!」というイメージを伝えたかったのだろうが、
読み手によっては、「え?どういうこと?」と戸惑いから興味が薄れていってしまう。
序盤のDVD鑑賞などは、中盤以降の落ち着いた場面に回してもよかったかもしれない。
結果、一応最後まで読んだが、ラノベで最も多いジャンルでもあるラブコメものにしては
別段特別な印象がなく、先にあげた'1.2.の事を考えると、
続巻を買うには悩んでしまう内容だった。