あまつき1-7巻の総感想です
絵が綺麗です、カラーが鮮やか、モノクロも緻密に描かれていて申し分ないです
世界観設定が壮絶なのに厳密さには欠けてない、物語の構成や人物の関係もしっかりしている
本編、過去編、現代編が平行しつつも複雑に絡み合っていて面白い
人、妖、天、それぞれの思いと意思が入り混じりぶつかり合う
人と妖はどう違うのか、人と妖は何故争うのか、天とは何か、本当の敵は天ではないか
いまやありきたりのテーマなので、上辺だけの言葉で言い表しても理にかなっていることなのに、
キャラ一人一人への書き込みと掘り下げが非常によくできていて、
読者自らがその問いを導き出せるようになっている(愛着がわいてどちらが破壊されても哀しい)
特筆すべきは布石の置き方がなんとも巧みなこと
安っぽいあからさまなフラグではなく、非常に自然に多数散りばめられている
(2巻のころからあんなことやこんなことまで周密に考えていたのか!)
読者と主人公の視点が統一していて、ハラハラします
(読者の方が第三者として先が見えていて、物語を読み進める、という姿勢ではなく、
現時点では読者も主人公同様全く先が見えず、一緒に考え悩み道を選ぶ、という仕様になっている)
作者の化学、医学、歴史、国語への知識の博大さにも感嘆です
それにしても一冊分の情報量が並みじゃない
娯楽目的では読みずらい作品かも
でもそれだけ内容が充実しているということで、読み返しもきくし、保存価値は大有り
むしろ常に読み返してないと消化しきれないような、、、
テンポも適当で、キャラをしっかり体現しつつも、主編の進展には遅れをとらせない
作者の類ない才能が垣間見れます
以下は7巻の感想です
一言で
切ないです
それぞれの思いが、絆が、あんな形でかき消されるなんて
ゆったり流れる時間、実感に乏しい空、噛み違う記憶、空虚な心情
枠組みに仕分けられなかった鴇は今一人なんだ、と思うと本当にやりきれない
高山先生私はもう切なくて哀しくて気が狂いそうです、忘却に弱いです、
もう勘弁してください、本当に、、、
誰もが報われる結末を用意してください、お願いしますよ、、、