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あぶく銭師たちよ!―昭和虚人伝 (ちくま文庫)
 
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あぶく銭師たちよ!―昭和虚人伝 (ちくま文庫) [文庫]

佐野 眞一
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

日経ビジネス

バブルとは何だったのか。現在の深刻な不況の原因でありながら、その実像は今なおつかみにくい。1985年のプラザ合意以降の日本経済をマクロの視点から解き明かしても、それだけではあの時代の背景を描いただけにすぎない。人間の業にこそバブルの正体は潜んでいた、本書はそう確信させる人物ルポだ。

取り上げた「あぶく銭師」は、リクルートの創業者・江副浩正氏、地上げの帝王・早坂太吉氏、フジ・サンケイグループの盟主・鹿内春雄氏など6人。

それぞれ分野は違うが、バブルの主役にふさわしい人間の醜悪さが共通している。


(日経ビジネス1999/3/1号 Copyright日経BP社.All rights reserved.)

内容(「BOOK」データベースより)

強烈なカリスマ性や驚くべき錬金術によって、バブルの頂点をきわめた6人の男女…。リクルートの江副浩正、地上げ屋早坂太吉、“大殺界”細木数子、フジサンケイグループの鹿内父子、代々木ゼミナールの高宮行男、“山陰の女帝”斎藤都世子。現代の虚業家ともいうべき彼らの実像を迫力ある筆致で描き出す。『カリスマ』『巨怪伝』などでビジネス界の謎をあばいた筆者による人物ルポの傑作。

登録情報

  • 文庫: 317ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (1999/01)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4480034455
  • ISBN-13: 978-4480034458
  • 発売日: 1999/01
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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37 人中、34人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 今読んでも新しい!, 2005/8/24
レビュー対象商品: あぶく銭師たちよ!―昭和虚人伝 (ちくま文庫) (文庫)
サブタイトルにある「昭和虚人伝」という単行本(1989年初版)が文庫化されたもの。

リクルートの江副氏、代ゼミの高宮氏、フジテレビの鹿内氏、地上げの帝王の早坂氏、そして細木和子氏らが、80年代に至るまでどう表舞台にのしあがってきたか、取り上げられているが、
初版から15年以上経った今でも、その流れは着実に続いていることが感じ取れる1冊。

ライブドアv.s.フジテレビのバトルの記憶も新しい中で、
鹿内氏の成り上がりゆく様、そして江副氏ら東大出身の”実業家”の流れにある堀江氏の様が、実にリアルに浮かび上がってくる感がある。
また
細木氏についても、画面を通じてさえ感じるその”凄み”の源が、その半生からリアルに感じられる。。。

そして、
教育の危機が叫ばれる中、そのきっかけは予備校の全国展開に合ったのではないかという思いは、高宮氏の章から感じられ、
目下の不動産ファンド全盛は、元祖・地上げの帝王早坂氏の動きから既に予測できたのではないか、という思いさえも感じさせる。

全編通じて読み通すことで、
バブル崩壊から10年以上を経て、時代の流れは脈々としていることが改めて感じられる・・・。
そして
”金本(きんぽん)主義”は変わらないどころか益々その勢いを増し、時代の中心にどっかり腰を据えている感を新たにする。

正に今、読み直すにピッタリの一冊といえるのではないだろうか。

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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 バブルを生き延びた細木数子恐るべし。でも、いつ弾けるのか…, 2006/6/1
By 
TaroTaro - レビューをすべて見る
(トップ100レビュアー)    (VINEメンバー)   
レビュー対象商品: あぶく銭師たちよ!―昭和虚人伝 (ちくま文庫) (文庫)
久しぶりに読んでみた。バブル崩壊後もこの世の春を謳歌しているのは細木数子くらいなんだなぁと年月の流れを感じる。恐るべき細木数子といったところだが、改めて読んでみると人間としての凄み(良し悪しは別にして)は彼女が一番だったのかと思ったりもする。一体彼女はどこまで膨らみ続けるだろうか、弾けたときの音はかなり大きそうである。

代ゼミはこの文庫本発売当時よりも少子化が進み予備校の再編が一層進んでいる現在、当時以上に大変なのだろうと勝手に想像している…。

この作品に取り上げられた人物と現代社会の関係については他のレビュァーの方が上手いことを書いているので省略するが、このような一癖ある怪しげな人物を描いた初期?の著者の作品(「業界紙諸君」「三行広告は語る」「性の王国」など)は、ちょっと皮肉な視点と独特の粘りつくような文章に相応しい題材であり、著者の体臭みたいなものが感じられる個性的な作品である。もっともそれが嫌味に感じる読者もいるとは思うが…。

バブルという現象を、それに踊った象徴的な人物(出来事)を通じて知ることができる作品である。

近年、著者の作品は著名人を取り上げることが多く、このようないい意味での軽いフットワークの作品を発表していない。もうそろそろ、そういう作品が読んでみたい気がする。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 利殖としての予備校・代々木ゼミナール?これでいいのか?, 2010/12/20
レビュー対象商品: あぶく銭師たちよ!―昭和虚人伝 (ちくま文庫) (文庫)
『あぶく銭師たちよ!昭和虚人伝』では、リクルートの江副氏、代ゼミの高宮氏、フジテレビの鹿内氏、地上げの帝王の早坂氏、

そして細木数子氏がどのように表舞台でのし上がってきたか書かれた本。

その中でも最も理解できない、許すことの出来ない話であったのが代々木ゼミナールの高宮行男氏である。

「利殖としての予備校・高宮行男の貪欲」と書かれたタイトルから、もやは教育者として呼ばれる資格は無い。

そして学校法人を持つ資格は無い。

なんと代々木ゼミナールの創立者の経歴は...質屋の番頭、パチンコの釘師、キャバレー等であるというのだ。

日本全国の駅前にそびえ立つ代々木ゼミナールの高層ビルの数々はいったいどこからお金が出ているのだろうか?

浪人生・学生から絞り上げた授業料なのだろうか。

冷静に現実を見れば、彼らは学校法人なのである!

営利を目的とする企業ならまだしも、学校法人がどうしてあのような巨大な駅前ビルをどんどん建てることができたのか?

日本の予備校買収・合併などという言葉は、もはやメディアで目にしない日はないほど一般的な言葉になってしまっている。

この本によると、代ゼミは学校法人をうまく利用し、多数の予備校を廃校に落とし、地上げを行い、巨額の富を高宮一家のものとし、

そして、教育にたずさわる者はそういうようなことはしないという行政の甘い規制をすり抜け、

国民を騙し、私腹を肥やしてきた。

本来、日本の将来を背負う子どもたちに、未来を創造する夢を与え、その基礎を築くべき場所が学校であるはずなのに、

はたして彼らに子どもたちを教育する資格はあるのだろうか。

このような暴露本が正式に出版されているにもかかわらず、行政ははたして監視をしているのだろうか。

日本の教育の現状を歯に衣をきせぬ文書で的確にレポートしてくれている本である。

命がけで真実を明るみにしたノンフィクション作家、佐野眞一氏に感謝をしたい。


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