太田の分身とも、人の象徴とも思えるそら豆あたまの「ぼく」が、本書でもほとんど全ページに登場。ポーカーフェイスの「ぼく」の表情は、丁寧に添えられた手書き体のシンプルな言葉によって、ほほえんでいるようにも、憂えているようにも見えてくる。「ぼくはぼくを開放するよ」「きみへの気持ちがとぎれることなんてない」など、太田の静かで強い意志を感じさせる言葉と「ぼく」の表情に元気づけられる読者も多いだろう。
気が向いた時に気に入ったページの「ぼく」と言葉をとりだし、ひとりうなずき吟味してから元の場所に戻す。『あふれるHappy』には、そんな読み方が似合う。(五十嵐アキエ)
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