著者の15年間のエッセイの中からの"自選"笑えるエッセイ集。確かに著者は笑いのセンスがあり、また文学の素養も高いのだが、自選と言う点が実はウィーク・ポイントである。自分に関して自分自身で面白いと思う出来事は、第3者から見ると意外と大した事がないものである。本作も、大爆笑の連続と言うよりは、「ああっ俺にもそういう事ってあるよなぁ」という共感を呼ぶ笑いであろう。
「風呂場での煙草もみけし事件」、「ラブホテル丸聞こえ事件」、「発車間際駆け込み事件」、「温泉でのヤクザとの混浴事件」、「検便事件」、「ホテル・ロビーでのトイレの個室での騒動事件」等などそこはかとなくオカシイ話ばかりである。こうして並べて見ると、下ネタが多い事にも気付く。だが、若い男なら当然の帰結であろう。
「やあぁ若い男なら皆そうだよなぁ」というお友達感覚で読める(便意)爽快エッセイ。