主人公は、男の子。けっこう家庭が厳しくて、病的に主人公を束縛するハハオヤと、そこから逃れようとする思春期的な姉に囲まれて、主人公はとにかく頭がいい。飛び級をしているので、学校にはなじめていないが、彼氏と都会に出て行ってしまった姉からもらった、音楽のレコードに彼は魅せられる。彼の知らなかったアツい音楽の世界。
いくつかのバンドのレビューを書くうちに、彼は有名雑誌に記事を書かないか、という依頼を受ける。そのころちょうど人気が出はじめたバンドのツアーバスに一緒に乗り込んで、旅を続けるうちに、とても魅力的な女の子、ペニーに惹かれていく。
ペニーは、いわゆるバンドの追っかけ(とは違う、と本人は言うが)だ。
「メンバーと寝て、彼らにインスピレーションを与える」ための存在だそうで、彼女もバンドのメンバーも割り切っている、はずなのだが…。
一方で主人公の少年とギタリストには友情にも似たものが芽生え始め…。とかいう話なのだが、とにかく私はこれが「オトコノコの青春そのもの」、という感じを受けた。
勉強一筋だった少年がはじめて知る、魅力的な音楽の世界。成功するかしないかわからない、あいまいな夢に生き、その場を楽しくすることに逃げているとも思えるが、ダントツに魅力的なオトナ。そしてちょっとオトナぶって、小生意気で「なにもかもわかっているわよ」的な顔をしつつも、本当は傷つきやすくて純粋な一人のオンナノコ。そんなものに囲まれて、シゲキをいっぱい受けていく、そんな「青春」。
私はオンナノコだから、オトコノコがどう感じるかはわからない。けど、ちょっと甘酸っぱくて、素敵な映画だった。
ペニー役の女優さん(ケイトなんたら)が、すっごくカワイイし、きっと少年から見た「音楽の世界」を表現しているからだと思うけど、映画が一貫してオシャレムード満載でした☆