とにかくハッピーエンドで良かったです。大人同士のビターな恋愛を楽しめました。
ちゃんと気持ちが通じあってからのセックス描写はキレイでした。特にシャワー室での場面は水しぶきが色っぽかったです。
秀利が元彼のDV男ともきちんと話をしに行き、けじめをつける所にも好感が持てました。また、健吾の高校時代の元カノも秀利の同窓会の場面で登場します。彼女も夫にDVを受けていることを知った秀利は同情しますが、健吾は思わせ振りな態度をする女性にも非があると一刀両断。元カノに厳しく冷たい健吾に秀利は驚きますが、健吾は今現在秀利という恋人が自分にはいるのだから、元カノに優しくして秀利を不安がらせるような態度をとるはずがない、と言動が一致していて男らしかったです。
最後は秀利がカミングアウトしてから何年も帰らなかった実家に、二人で久しぶりに里帰りしてEND。健吾の部屋で親に隠れてこっそりキスをして抱き合う二人が幸せそうでよかったです。
描き下ろしの「ウレシイナヤミ」では、センシティブな本編とはガラリと変わってバカップルな二人でした。仕事でフリーになる秀利と一緒に暮らすため、健吾はマンションを探すのですが、その第一条件がお風呂が広いこと。もちろん秀利と二人で入るために。実にくだらない悩みでした。
この作品もコラボ作品である「あしたのきみはここにいない」のように小説化されるといいな。崎谷さんの文章になったら、すごく心理描写の繊細な色気のある作品になると思いました。