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あの戦争になぜ負けたのか (文春新書)
 
 

あの戦争になぜ負けたのか (文春新書) [新書]

半藤 一利 , 中西 輝政 , 福田 和也 , 保阪 正康 , 戸高 一成 , 加藤 陽子
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 840 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「対米戦争の目的は何だったのか」、「陸軍エリートはどこで問違えた」等、戦後六十余年、「あの戦争」に改めて向き合った六人の論客が、参戦から敗戦までの疑問を徹底的に掘り下げる。「文藝春秋」読者賞受賞。

内容(「MARC」データベースより)

「対米戦争の目的は何だったのか」「陸軍エリートはどこで間違えた」等、戦後60余年、「あの戦争」に改めて向き合った6人の論客が、参戦から敗戦までの疑問を徹底的に掘り下げる。

登録情報

  • 新書: 267ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2006/05)
  • ISBN-10: 4166605100
  • ISBN-13: 978-4166605101
  • 発売日: 2006/05
  • 商品の寸法: 17 x 11 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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41 人中、39人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ib_pata VINE™ メンバー
形式:新書|Amazonが確認した購入
 すべて興味深く、考えさせられる内容なのですが、特に印象に残るのは特攻に関する議論。特攻に関する英雄論と犬死論は、どちらも生者の奢りが感じられ、それより特攻を行ったという事実は《戦後日本の隠れた抑止力になっている》(p.195)というあたり。なるほどな、と思わせる半分、しかし、それでも戸高一成が二部で書いている「果たされなかった死者との約束」という文章は重いと思います。

 戸高さんは昭和19年8月25日に《陸海軍の人事制度の中に「掌特攻兵」という特修兵を加えている。同時に各地の海軍航空隊では、生還を期し得ない新兵器の搭乗員、つまり特攻要員の募集が始まっているのである。この決裁書類には天皇が御璽を押印しているのであるから、この時点で特攻兵の何たるかは、一定の説明を受けていた可能性はある》(p.248)と書いています。そしてほとんどの特攻隊員は、指揮官の「自分たちも後から必ず行く」という訓示を受けて、遅かれ早かれしょうがないと諦観して出撃していった、と。しかし、最後に行く約束だった指揮官の多くは、終戦と同時に「死ぬことよりも、戦後の復興に尽くすことが重要」だとして、こうした約束をすっぱり忘れた、と。《他人に死を命じながら、命を懸けた約束をきれいに忘れ去った人間と、これを許容した社会が作った戦後、命を懸けた約束でも、状況が変われば破っても良いという戦後が、どのようなものになったか、日々眼前に見るとおりである》(p.251)という言葉は痛烈。
このレビューは参考になりましたか?
14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 21世紀のケインジアン トップ500レビュアー
形式:新書
太平洋戦争で体験した悲惨から平和の尊さを学ぶのは当然として、われわれの先祖がなぜかくも無謀な戦いに突入したのか、多方面からの分析がなければ反省を現在に生かすことができない。

本書にはその点に関して有益な情報が満載されており、その中のいくつかは多くの人を目から鱗が落ちる思いにさせるだろう。太平洋戦争の悲惨をより大きくした要因は、重大な判断を下すべき局面で、正確な情報と正しい論理を置き去りにして、曖昧で情緒に流された、希望的観測に基づく判断を繰り返してきたことによるものだたのだ。

 われわれにとって他人事でないのは、同様のメカニズムが根っこのところで現在の日本にも、生きているということ。すでに情緒的な日本人に必要なのは、情緒ではなく、正確な情報をもとに、論理的に、正しく判断できる能力を身につけることだと思う、その意味では、あの戦争での失敗を現在の教訓にするための素晴らしい材料の書と言えます。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By イッパツマン トップ500レビュアー
形式:新書
 第二次大戦の敗戦を扱った本を読むたびに、陸海両軍や大本営の官僚主義的な非効率、リーダー層の無責任体制などはそのまま官民ともに現在の日本人の組織に残っていることをいちいち思い出させられて忸怩たる想いになる。この点では史実に関する最近の研究を踏まえた説明が議論の中で出てくるので、一般読者には勉強になる。個人的には特に、軍の中枢部にソ連のスパイがいた可能性に関する指摘は、文献研究の一端が軽く触れられるだけだったがスリリングだった。更なる研究が待たれる領域だろう。

 一方で、近衛による翼賛体制は当初メディアと国民による相当な支持を集めていたこと、また特にメディアの場合は検閲と紙配給による思想統制よりも「自主規制」の方が顕著だった事例がある点も、もう一つ別の現代日本に通じる課題として挙げられると思う。本書でも勿論これらの点は指摘があり、掲載メディアである「文藝春秋」や菊池寛の事例が触れられているが、相対的にリーダー論/組織論的問題が主で、メディア側のアジテートの問題は扱いが薄い。この問題は、太平洋戦争を回避するための日米首脳会談が寸前で流れた理由に、好戦的な日本の新聞と国民による激しい近衛批判があったという半藤一利氏による本書での指摘も関連する話であり、またメディアによる世論形成がポピュリズムを助長している現状とも通底する話であるだけに討議が浅いのが残念で、星は一つ削った。

 僕らは「引き延ばされた戦後」以前に、まだ戦中の影をずっと引きずって生きている。日本人という集合の上記のようなダメな部分を超えていくためにも、第二次大戦の検証は続けなければならない。
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投稿日: 19か月前 投稿者: sirou55
あの戦争
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ひたすら関連書を読んでいる。
何故、勝算のない対米戦に日本は突き進んだのか?... 続きを読む
投稿日: 23か月前 投稿者: kensan23
相変わらずの日本人
下っ端を犠牲にして上はのうのうと生きるという企業が結構今もあると考えているし実際そのような経験もしてきた。この構造は戦争中もそうであったことが「なんで日本は戦争を... 続きを読む
投稿日: 2010/5/15 投稿者: cecedece
第2部が面白い
本書は、第1部が座談会、第2部が第1部参加者による論考、という構成となっている。... 続きを読む
投稿日: 2008/3/4 投稿者: 春俊
レベルの高い対談
6人の専門家の座談会形式で「あの戦争」について語られている。... 続きを読む
投稿日: 2007/9/2 投稿者: なんちゃってサラリーマン
語り尽くせないテーマ
本来なら義務教育期間中に、本書のテーマについて考える態度ぐらいは身に付けさせるべきだったのだが、「戦争はいけないことです」の繰り返しに終始してしまったので、このテ... 続きを読む
投稿日: 2007/7/2 投稿者: 江口哲学
ドイツに関する議論がタブーである日本の近現代史論の一例
... 続きを読む
投稿日: 2006/9/1 投稿者: 西岡昌紀
果たされなかった死者との約束
どこかで読んだ対談だなと思ったら、以前「文芸春秋」に掲載されたものでした。研究者は一線級で対談のレベルは高いものです。... 続きを読む
投稿日: 2006/8/6 投稿者: omr
歴史復習副読本
私はいままで、あの戦争が起こった経緯や、その中でいつ誰がどのように考え、動いたか、などということはもうとっくに掘り尽くされていて、その総体的な政治的総括だけが処理... 続きを読む
投稿日: 2006/7/5 投稿者: のんたろう
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