「昭和史」「幕末史」に続く半藤氏の歴史回顧第3弾ですが、相変わらず面白い。半藤氏の著作は言葉のわかりやすさと、視点があえて読者目線で書かれていることが要因で、豊富な知見に裏打ちされているからこそ素人にもここまでわかりやすく説明できるのだろうと思います。
日露戦争から第二次世界大戦にいたるまでの経緯を世界情勢だけではなく、当時の指導者たちの視点から見た説明は人物描写が生き生きとしていてさすがだと思います。特に第11章の「昭和天皇と日本人」では天皇の苦悩がひしひしと伝わってきてこちらも息苦しくなるほどでした。また、昭和の一部のリーダーによる稚拙な意思決定がもたらす悲劇や本来あるべき姿など、このころの歴史を再度見直すことにより気をつけなくてはいけないこともたくさんありました。
ほんとうに分かり易くて、面白くて、ためになりました。著者の続編を非常に楽しみにしています。