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日野氏の小説は、エッセイとフィクションの中間のような雰囲気のものが多いですが、この初期短篇集も、そんな味わいの文章ばかりです。細かい情景とか、色とか、匂いとかを、鋭い感受性そのままに描ききり、「ああ、そういう雰囲気って分かる分かる」、と思っているうちに、何時の間にか筆者と読者の意識の流れがシンクロナイズしてしまう、そんな不思議な小説です。論理的に文章を組み立てながら、どこかとても幻想的なところが大好きです。
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