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あのころはフリードリヒがいた (岩波少年文庫 (520))
 
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あのころはフリードリヒがいた (岩波少年文庫 (520)) [単行本]

ハンス・ペーター・リヒター , 上田 真而子 , 岩淵 慶造
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 714 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

ヒトラー政権下のドイツ,人々は徐々に反ユダヤの嵐にまきこまれていった,子どもたちさえも…その時代に生き,そして死んでいったユダヤ少年フリードリヒの悲劇の日々を克明に描く.

内容(「MARC」データベースより)

ヒトラー政権下のドイツ。人々はしだいに反ユダヤの嵐にまきこまれてゆく…。その時代に生き、そして命をおとしたひとりのユダヤ人少年フリードリヒの悲劇の日々を、ドイツ少年の目から描く。77年刊の新版。〈ソフトカバー〉

登録情報

  • 単行本: 255ページ
  • 出版社: 岩波書店; 新版 (2000/6/16)
  • ISBN-10: 4001145200
  • ISBN-13: 978-4001145205
  • 発売日: 2000/6/16
  • 商品の寸法: 17.2 x 12 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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17 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
ナチスによって急速にユダヤ人迫害に傾斜していったドイツの日常が、
ぼく(ドイツ少年)と、幼馴染で家族ぐるみの友達のフリードリヒ
(ユダヤ少年)との交流を軸に描いています。
二人が生まれた頃~青年期までの成長の時系列で編まれた短編集で、
それは同時にドイツの社会状況の変動の時系列でもあります。

この本を知ったのは、中学国語の教科書や国語問題集で、この作品の
中の短編(「ベンチ」や「じゃがいもパンケーキ」他多数)を読んだ
ことからでした。当時はナチスやユダヤ人迫害の知識が少なかった
ものの、どの短編も妙に印象に残る興味を惹く話で、問題集を解き
ながら「あ、コレ、以前に読んだ話の続きか!」と発見して喜んだ
のを覚えています。

扱われている内容は重いものの、肩に力を込めずに淡々と描かれ
ているので、かえって共感し感情移入してしまいます。
ドイツ少年とユダヤ少年が仲良く楽しく過ごせた無邪気な日々と、
その後にやってくる過酷な現実の落差は不条理そのものです。
ユダヤ人一家と仲良くすることが許されなくなっていく主人公一家の

姿は、ユダヤ人迫害に苦悩するドイツ人もいたことを伝えます。
さすが児童文学のドイツ・・・大人も必読の作品です。

このレビューは参考になりましたか?
22 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By patella
形式:単行本
 ヒトラーの時代。同じアパートに住み、同い年なので家族ぐるみ親しくなったユダヤ人の少年フリードリヒと家族におこる変遷が、主人公の少年を通して描かれます。そのころ少年だった著者自らの体験から綴られた物語です。

 戦争体験を綴るとき、ややもすれば感傷的になり、加害者であったとしても「仕方がなかった」「ほんとうはそうしたくなかった」などの言葉が出てきがちではないでしょうか。生き延びた自分を納得させ、保っていくために、そう言ってしまうことも必要なのだと思います。でも、このお話は淡々と、そういう言葉をださないように書かれています。それだけに、戦争が一部の人だけでなく、普通の人たちをどのように動かし、普通の人たちにどのように動かされていくのか、がはっきりと描き出されています。

 お話の中心であるユダヤ人の扱いについても、街でユダヤ人を差別する言葉が聞かれるようになると、なにかおかしいと思いながらも、皆自分たちが仲間はずれになることの怖さに差別に加担するようになっていきます。その変化が穏やかに、少しずつ進んでいく様が描かれています。特に恐ろしく感じたのは近くのユダヤ人の商店が襲撃され、破壊されるのを見ているうち、主人公の少年が自分もその中に入ってしまうところ。「全員が一緒になってやっていた。すべてが奇妙に気持ちを高ぶらせた。」この高ぶりは主人公がまだ少年であったからというわけでもないでしょう。そんな少年も、友人のユダヤ人少年のアパートの部屋が同じように壊されたときには破壊に参加できず、「泣くばかりだった」という一面を持っているのです。 

 日本でも、何かの事件があったとき、一部の差別される人を確たる証拠もなく攻撃したことがあります。現代でも、花見や祭りの興奮で喧嘩をしてしまう人はいます。すぐに殺傷事件に至ってしまう昨今の状況にも通ずる「加害者になってしまう普通の人」というものを教えてくれるお話だと思います。

 「こんなこともあった」と過去の「お話」にしてしまわず、どうしていったらよいのか、を問い続けなければならないのでしょう。このお話にはその答えは書かれていません。 

 著者は続編として、ヒトラー・ユーゲントに入った頃の「ぼくたちもそこにいた」、従軍から敗戦までの「若い兵士のとき」を著しています。日本の、同時代を描いた手記などと比較しても、戦争に向ってしまう人間の心理状況には国を超えて共通するものがあることが、この3作品を読むと見えてくるようです。

 少年向きなので文字も大きくわかりやすいですし、短時間で読み終えてしまえますが、読み取れる内容は重く複雑です。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
まず巻末の年表にくぎづけになった。今までこの手の本は、何冊か目にしてきたが。
これほど被害者目線で詳しく書かれたモノは、はじめてだ。人間の権利が、
いかにして合法的に、はぎ取られていくのか。その様が、ありありと記されてる。

これは、もう「年月日表」だな。ユダヤ人に関する法律が、つぎつぎと出来てる。
…マジかよ、と背筋が凍った。…で物語を読むと、魔女狩りみたいな
その冗談みたいな法律が。具体的に頭の中で映像化され…。今なお頭の中に、
こびりついて離れない。身分証が…。ベンチが…。あの星が…。
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... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: ひこ・田中
少年だからこその日常
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投稿日: 2009/8/10 投稿者: 佐藤
「人間は、その間に、少しは理性的になったでしょうからね」
主人公ぼくは、同じアパートの1階上に住む同年(1925年生まれ)のフリードリヒ・シュナイダーと仲良し。親同士も家族ぐるみの付き合いをする仲である。そのぼくたちは幼... 続きを読む
投稿日: 2005/10/28 投稿者: tomomisaekiphd
読む者の胸に迫る挿話の数々
1925年生まれの「ぼく」(作者と同じ年の生まれ)とユダヤ人一家シュナイダー家の男の子フリードリヒの家族ぐるみの交流と、フリードリヒが辿る運命を描いた著者36歳の... 続きを読む
投稿日: 2005/5/30 投稿者: アクロ
人種差別
ユダヤ人迫害の前までは、同じアパートに住んでいて、仲良く遊んでいた“ぼく”とフリードリヒがヒトラーの政策のせいで、だんだんとすれ違っていく。著者のハンス・ペーター... 続きを読む
投稿日: 2004/10/26 投稿者: しろくまちゃん
知らないうちに迫害の加害者になる恐ろしさ
同じアパートで生まれたドイツ人とユダヤ人の子供。
共に遊び学校に通うが、徐々に強まるユダヤ人差別迫害の波。... 続きを読む
投稿日: 2004/8/15 投稿者: humi3
未来に伝えたい話
私は今教育学部で社会科の教員を目指しているのですが、この本は是非子どもたちに紹介するべき本だと感じました。... 続きを読む
投稿日: 2003/11/29 投稿者: "madder"
安易な読み方を拒絶する作品
この本はナチスによるユダヤ人迫害を真正面から描いた名作である。しかし、ただそれだけではない。主人公の「ぼく」がしだいしだいに加害者の側へと引き込まれていく過程が冷... 続きを読む
投稿日: 2003/9/21 投稿者: でかぷり
歴史を見つめる視点
「新しい歴史教科書」が話題になった。日本と同様のことをドイツも経験してきた。ヴァイツゼッカー大統領の「荒れ野の40年」がドイツの過去すべてを償うわけではないが、そ... 続きを読む
投稿日: 2001/9/3 投稿者: かっちゃまん
日本でもこんなファンタジー作品がでないものか...
著者は確か社会学者であったはず。なぜ、このようなすばらしいファンタジーが書けるのか?ただ、ファンタジーと言っても第二次世界大戦ドイツにおけるユダヤ人迫害の話。日本... 続きを読む
投稿日: 2000/11/8 投稿者: "haoki7"
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