開封して一番、吉崎観音氏が彼女たち(もしくはキルミンずぅ)と何故つなが
るのか分からず、思わず笑ってしまった。氏の描き下ろしイラストは、ファン
ならずとも一見の価値ありだろう。
『Poo』は、日本で作ろうとするならかなりの冒険になるであろう、独特のリズ
ムを持った曲である。胡散臭くすらあるイントロは、いかにも東南アジアらし
さ感じさせ、正直なところ私もそこは苦手なのだ。
そこを抜けると、「君たちホントに悩んでるのか!?」と突っ込まずにはいら
れないほど軽快、かつ楽しげなリズムが味わえる。タイ語が分からなくとも、
とにかくそれっぽく歌ってみたくなる、実に印象的な曲である。
かのアニメのOPを見ておくこともお勧めである。かの動画を頭の中で再生しな
がら楽しむと、更に味わい深いものとなること請け合いだ。
『Chuai Mod Noi』は、『Poo』に比べるとマイルド、あるいは無難な感じの曲
ではなかろうか。
アーティストが何の関係もないような曲を提供する以前の、かつての古き良き
アニメソング。それを現代の手法で作ったらこのような感じだろうか。
このCDには、初めての日本語バージョンが収録されている。CMでは聴かせても
らえなかったこともあり、少なからず期待していた。
『Poo』のほうは何だか物足りなかった。日本語に不慣れな彼女たちが丁寧に歌
おうとするあまり、全体的に抑揚を欠いてしまっているのがいただけない。タ
イ語の(あるいは彼女たちの歌い方による)強いアクセントを、日本語でもし
っかり付けるべきだった。歌詞は原曲のほうの意味にかなり忠実だし、原曲の
ツボは要所要所をきちんとおさえてはいるのだが・・・。
『Chuai Mod Noi』のほうは、タイ語バージョンに近い歌い方のためか、違和
感なく聴くことができた。ただ、日本語としてはやや聞きづらい。
歌って楽しい『Poo』、聴いていたい『Chuai Mod Noi』。邦楽に飽きた方に特に
お勧めしたい。
日本の音楽は、洗練された代わりに個性を欠く曲ばかりになってしまった。そ
んな音楽界おいて、タイの新鮮なリズムが新たな流れの呼び水となるのも悪く
ないだろう。
『Poo』を歌うなら、ぜひともタイ語バージョンをマスターしてほしい。難度は
高いが、やりがいのあるチャレンジとなるだろう。
タイ語が分からない? リーフレットに、日本語での読み方が載っているから
大丈夫!