恥ずかしながら、ラストシーンに目が潤んでしまいました。
サンドラ・ブロックは、はまり役と言いますか、素敵でした。
サンドラ演じるマーガレットは、”鬼”やら”魔女”と呼ばれて、部下全員がこわごわ接する、独身のワーカーホリックな編集長ですが、彼女ほど綺麗でなくてもこういう人はどこの会社にもいるでしょう。
NYと会社という、言わば人工の世界の中でしか生きられない生物のようです。
人工の世界で生きていると、何もかも自分の思うとおりにできるように錯覚しがちです。
それが、権力欲と金銭欲となり、相手を意のままに動かせるようなスタイルにも繋がっていきます。
彼女はカナダ人なのですが、ちょっとしたミスで国外退去をアメリカ政府に命じられます。
部下のアンドリューの戸籍を借り受けることでこのピンチを凌ごうとしますが、移民局は偽装結婚を疑います。
彼女の弱みを知ったアンドリューは、この機会に昇進を取引します。
そして、アンドリューの故郷、アラスカに向かいます。
アラスカでアンドリューを待っていたのは、どこまでも親切な家族と大勢の友人達です。
それに、大自然、ゆっくりと流れる時間、質素な暮らし。
彼女が、自分の力ではどうすることもできない大きな存在を知ることによって、自分自身を受け入れるまでが描かれています。
虚勢を張らなければ生きていけない都会生活で、誰にもみせないようにしていた自分の心と出会う旅であったようです。