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47 人中、45人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
著者の志は高い,
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レビュー対象商品: あなたの話はなぜ「通じない」のか (単行本)
冒頭に著者の苦い経験が披露されている。 会議で交渉した相手は、ふんぞり返って周囲を見下すタイプ。独立したての著者を貶めようとする態度に「こんな奴に負けるもんか!」と、戦闘体制に入る。はらわたは煮えくり返っているが、口では相手を褒める。相手がどんなに的外れな意見を言っても、遮ったり間違いを指摘したりしない。してもいない共感を口にして相手をいい気にさせ、話を本筋にもどし、最後にはこちらの主張を受け入れさせた。 コミュニケーションのゴールとは「自分の想いで人と通じ合う」ことである、というのが著者の結論であり、本書のスタートである。全編を貫いているのは、「自分の内面に基づく、相手とのつながり」を結ぼうとする強い意思である。 この強い意志があれば、「伝わらない」と傷つくときも、ちょっとした技術があれば伝えることができる。本書では、そのちょっとした技術(自分の言いたいことをはっきりさせる思考法、相手に伝えるための表現技術)を披露している。 人を説得する技術、自分のメディア力を高める方法、共感の方法、信頼の条件。それぞれ著者の経験を基にした話は、「ちょっとした」技術ではなく、大いに参考になるノウハウである。特に「何を言うかより、どんな目線で言うか」には感服した。 最後に著者は「あなたには、自分を偽らず、自分の想いで人と通じ合う力がある」と読者を勇気づけて本書を結んでいる。
50 人中、47人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
タイトルはバカの壁に似ているけど,
By sharetochange (千葉市美浜区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: あなたの話はなぜ「通じない」のか (単行本)
少しでもあんこが入っていれば満足な私の読書生活の中で、久しぶりにシッポまであんこのたっぷり入った本に出逢った。巷では『バカの壁』が注目されているが、「わかる」「わからない」をテーマにした本としては、こちらがベストセラーでもおかしくないくらいの名著だ。間違いなく私にとっては今年最高の一冊になるだろう。この本は、よくある小手先のコミュニケーション技術について書かれた本ではない。むしろ逆にスキルで取繕おうとするコミュニケーションの限界に気づかせてくれる。 コミュニケーションの「根本思想」を扱おうという意欲は、ともすれば内容を抽象的で分かりにくくしてしまうリスクと隣り合わせだが、本書はよく練られた適切な事例により、鋭く明快な形で本質に迫ることに成功している。 著者の今後の活躍に注目したい。
109 人中、100人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
手っとり早く役には立ちませんよ。でも五つ星,
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レビュー対象商品: あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫) (文庫)
「ハウツーもの」と呼ばれるジャンルがありますね。初学者に方法論やテクニックを教え、手っとり早く身につけさせるための。そういう本の効用は認めるし、自分で買って読むこともあります。でも、後々ほんとうに「自分の血となり肉となった」と、感じさせるものはめったにない。べつにその本や著者が悪いってわけではないのでしょう。本書にもあるように、自分が工夫し、努力し、時間をかけて経験したことからしか、けっきょく本当の意味で人は学ぶことはできない。わずかな金と時間しか費やさず、他人様が書いたものを読ませてもらって、それをちゃっかり自分の経験に加えよう、なんてわたしのさもしい根性がいかんのだと思います。 ところが、ごく稀に、そんな理屈を飛び越えてこちらの胸に迫ってくる本がある。 著者の山田ズーニーさんは、「硬骨漢」と呼びたいくらいまっすぐな人(女性のようなので、漢はないなあ)。「こうすればラクにうまくやれるよ」的なものは一切なし。小気味よいくらいの原理原則論、そして正面突破。たしかに方法論も書かれてはいますが、それよりももっと大事な、「人と関わろうとする姿勢」を教えてもらいました。 とくに「正論はなぜ人を動かさないのか」の項、勉強になりました。正しいと信じる自分に思い上がって、著者のいう「自分のメディア力」を下げている自分が、はっきりと見えました。
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