愛犬との関係に、特に不満はない。
可愛くていい子だし、無駄吠えもしない。ただ…。
もっと深く理解しあえるのか?
もっと深いつながりが持てるのか?
そんな事が気になる人にはお勧めの本だ。
シーザー・ミランのこの本には、たぶんそのヒントが書いてある。
古い理論だとか、間違っているとか、色々意見はあるだろう。
だが、彼はたった一つ、確かな事を言っている。
『犬は人間ではない』
そうなのだ。
人間は鈍感で不器用な生き物だ。
だからこそ、あからさまで分かりやすい方法でないと、愛情を伝えられない。
そして愛犬にも、同じやり方で愛情を伝えようとする。
犬が人間とは全く違う感性を持っている、という事に気がつかない。
犬を擬人化せずにはいられない。
キツイ抱擁。じっと見つめる目。突然頭を撫でる行為…。
それが犬にとってどれほど不快で強烈なものか、人間には分からない。
どれほど受け入れるのに苦労する刺激なのか、想像する事ができないのだ。
犬に対する愛情表現は、もっとさり気なく、むしろ素っ気無いくらいでいい。
それで犬には十分に伝わっている。
それ以上を犬は決して求めないし、愛されていないとも思わない。
強力なリーダーシップとさりげないふれあい。
この二つが、たぶん犬にとって必要な全てなのだ。