やや散漫だが読みやすい本だ。
辻桃子は言いたいことをズバズバ言う人で、
好きになれない人も多いと思う。正直私も、これまでのエッセイなどで
「おいおい、そこまで言うか……」という感想を持ったこともある。
しかし実力は確かだし、「採られる句、採られない句」という
思い切りわかりやすい切り口で俳句を紹介したストレートさは、いいと思う。
全体が37講に分かれていて、散漫と言えば散漫だが、
どこからでも読んでいい。
俳句初心者より、「少しかじった人」向けの本で、
気軽なエッセイとして読むといいだろう。
自分の句が多いのはご愛敬といったところか。
なお、俳句入門としては「藤田湘子 20週俳句入門(立風書房)」のほうが、
小気味よくわかりやすいことを付け加えておく。