人格心理学系統の知識を、一般人向け・実学的に書かれた本といって差しつかえないでしょう。
人は皆違います。そして、その違いは他人を見て、自分を見ることでより深く認識できるものです。そして、その違いというのは全人類を見渡すとある一定の傾向をもってして分類することが可能ではあります。
この本で紹介されてある分類も、作者の視点で帰納法的に考え抜いた末の分類でしょう。
この本を参考にしながら、自分自身の傾向を理解し、自己認識を深めるのは非常に有効なのではないでしょうか?
ただ、一つ危険なのは、「ああ!私はこういう人間なんだ!」と自分を決め付けることだと思います。あなたはタイガーでも、茂木健一郎さんでもありません。100%違います。生まれながらの気質・性格も、生まれた場所も、周りの人間から受けた愛の質も、あなたが持っている能力も、学んだ知識も、興味も、やっていて楽しいことも、出来ることも、出来ないことも、そして何よりも経験が・・違うんです。
人間を帰納法的に分類することに意義はありますが、帰納的に収斂させる過程で多くの人間の素晴らしい違いも削ぎ落とされていることを読む人は念頭に入れるべきでしょう。
要するに、自分と向き合うためのツールとしてこの本は良いと思いますが、「自分はこの分類通りの人間だと決め付けてバイブルにしてしまうのは、余計に自分を見失う危険性があるため、注意が必要ということです。
是非、あなたの素晴らしい人間性を何かの型に、はめようとしないでくださいね。どうせ型が壊れますよ。そして、人間は複雑で、違うから面白いのではないでしょうか。
・・と、思いました。