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あなたに不利な証拠として (ハヤカワ・ミステリ文庫)
 
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あなたに不利な証拠として (ハヤカワ・ミステリ文庫) [文庫]

ローリー・リン ドラモンド , Laurie Lynn Drummound , 駒月 雅子
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

警官志望のキャシーが助けを求める女性のもとに赴いた時、その胸にはナイフが突き刺さっていた。彼女はレイプ未遂犯の仕業だと主張するが、刑事は彼女の自作自演と断定した。だが6年後、事件は新たな展開を見せる。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀短篇賞を受賞した「傷痕」をはじめ、一人の男を射殺した巡査の苦悩を切々と描く「完全」など、5人の女性警官を主人公にした魂を揺さぶる10篇を収録。大反響を呼んだ傑作集。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ドラモンド,ローリー・リン
テキサス州ブライアン生まれ。ヴァージニア州北部で育ち、ニューヨーク州イサカ・カレッジで演劇を専攻する。ルイジアナ州立大学警察の私服警官を経て、1979年に同州のバトンルージュ市警に入り、制服警官として勤務したが、交通事故に遭い、辞職する。その後ルイジアナ州立大学で英語の学士号と創作の修士号を取得した。「傷痕」で2005年のアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀短篇賞を受賞。オレゴン州在住

駒月 雅子
1962年生、慶應義塾大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 453ページ
  • 出版社: 早川書房 (2008/03)
  • ISBN-10: 415177601X
  • ISBN-13: 978-4151776014
  • 発売日: 2008/03
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞’05年最優秀短編賞受賞の「傷痕」をはじめ、警察官である5人のヒロインたちを描いた10編を収録した短編集である。’06年「このミステリーがすごい!」海外編、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門の、共に第1位に輝いた。

タイトルはアメリカの警察官が被疑者逮捕の際に読み上げる、相手の権利、「あなたには黙秘する権利がある。あなたの発言は法廷で不利な証拠として扱われる可能性がある」からとられている。

このタイトルからも分かるように、どの作品も、自身が警察官だった著者の実体験に基づいて、彼女たちの警察官としての日常の職務が写実的かつ生理的でリアルに描かれており、すぐれたドキュメンタリーを読んでいるように生々しく読者に迫ってくる。

銃を持った被疑者を射殺した話(「完全」)、被害者の死体のすさまじい死臭が、制服から身体中に至るまでいつまでも消えない話(「味、感触、視覚、音、匂い」)、夫婦そろって警察官で、ふたりとも殉職する話(「キャサリンへの挽歌」)、若者の無残な交通事故と自分も交通事故に遭って辞職する話(「場所」)、いまは夫となった当時の刑事の捜査がずさんだったとして、当事者から6年前の事件の再調査請求を受ける話(「傷痕」)、武器を持たない相手を誤って射殺する話(「生きている死者」)、その事件の後遺症で逃げ出すヒロインの話(「わたしがいた場所」)。

これらの、あえて静かで淡々とした記述を通して、常に死と向かい合わせの過酷な世界に生きる5人のヒロインたちの、切ないまでの苦悩が伝わってくるのである。

本書は、味読に値する傑作である。
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形式:文庫
池上冬樹の帯を見て購入した。『素晴らしい!素晴らしい!もうこれほど素晴らしい小説を読んだのは、いつ以来だろう』こんなにベタ褒めの帯は見たことがない。まるでコピー・ライターのような帯だ。一抹の不安は、本書がアメリカ探偵クラブ賞の受賞作なことだ。これは読者に大きな誤解を与える。確かに10編の短編は、アメリカの女性警官が経験する強盗、殺人、レイプなどの様々な事件を題材としているが、むしろ、そこに描きこまれているのは、ひとりの人間としての女性警官の苦悩であり、生々しい葛藤である。これほど圧倒的に存在感のある『声』の小説を久しく読んだことはない。

池上氏は末尾の解説にて、いみじくも、『日本の純文学が失いつつある徹底したリアリズムの強さ、叙事が生み出す詩情の輝きをあらためて印象づけてくる』と述べているのが適切だ。決して、エンターテーメント、ミステリーといった面白さはないが、是非、次のようなリアルな文章を堪能して欲しい。

『肉体が活動を停止すると、たまった体液が放出される。死体を扱うのに最適なのは体液が染しみ出る前だ。死後硬直が始まると、死体は膨張して大きな黒い水疱になり、しまいに皮膚がはじける。そのときの匂いは、味になる。わたしは死の味が舌や喉や肺をびっしり覆ってしまうとは知らなかった。煙草を吸ってもだめだった。コーヒーや、思いつく中でもっとも刺激の強いアルコール、ストレートのジンですすいでもだめだった・・・』(味、感触、視覚、音、匂いより)
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
  数々の賞を受賞、解説で作家の池上冬樹氏も激賞している、5人の女性警官を主人公として描く短編10作。作者自身がもと女性警官。作者の体験談がどの程度までこの作品に反映されているのか知るすべはないが、情景描写は圧倒的なリアリズムと迫力に満ちている。筋肉質でクールなストーリーは、なるほど、読ませる。若干文章にぎこちなさはあるが…。
 個人的にはサラが主人公のラスト2編、『生きている死者』『わたしがいた場所』がいい。サラの葛藤、ハードボイルドな展開で読ませる。
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最近のカスタマーレビュー
読むのが苦痛になってしまった。
 正直言って本書を読むのを途中で止めようかと思ってしまったが、読み出した本は読了する主義だから惰性で読み終わった。... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: 河童の川流れ
後半の作品がちょっと残念
本作品は、5人の女性警察官を主人公とした、
次の10の短編からなる作品集です。

<キャサリンの物語として>... 続きを読む
投稿日: 22か月前 投稿者: 悶
リアル
著者自身も5年間制服警官として勤務してた事もあって凄くリアルな作品となってました。... 続きを読む
投稿日: 2009/11/15 投稿者: あつぼう
リアリティが凄い
オリジナルは2004年2月、ハーパー・コリンズ社。日本版は2006年2月15日リリース。... 続きを読む
投稿日: 2009/7/15 投稿者: voodootalk
暗くスカッとしない話
とにかく暗くて読後感のスッキリしないお話。テーマは私小説的心理的暴力なんだろうか。... 続きを読む
投稿日: 2009/3/4 投稿者: アマゾン三郎四郎
“面白い”というより“読ませる”作品
さすがアメリカ探偵作家クラブ賞の最優秀短編賞を受賞した作品。
5人の女性警官の視点から、犯罪というフィルターを通して心象風景を... 続きを読む
投稿日: 2008/7/19 投稿者: 特別代議員
共感できる警察小説
 普通の女性警察官の話。... 続きを読む
投稿日: 2008/7/7 投稿者: 雪獅子
ダーティ・ハリーを卒業したら読んでもいいよ…
「あなたには黙秘権がある…黙秘権を放棄しての発言は、
あなたに不利な証拠として法廷において採用し得る…」... 続きを読む
投稿日: 2008/4/29 投稿者: soralisfran
これは傑作。表紙のセンスは疑問ですけど・・・。
本職の警官の経歴を持つ作者(事故で退職した)が、12年かけて書き上げたハードボイルド連作集。... 続きを読む
投稿日: 2008/4/21 投稿者: ゆりさ信介
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