この本の特徴は、新聞やテレビで報道されるような政府機関や大きなNGO団体が行う災害支援活動ではなく、小規模でも被災地のニーズに寄り添うような形で地道に活動する個人個人のボランティアの姿に焦点を当てているところである。ボランティアそれぞれの人生のドラマ・活動を始めた経緯・遣り甲斐・苦労なども紹介され、ボランティア活動の具体的な姿を身近に知ることが出来、多額のお金や特別な技能がなくても意志と実行力さえあれば出来ることは沢山あるということが本書全体のメッセージになっている。タイやスリランカの津波被災現場において、大規模な組織が行う支援活動ではせっかく善意で寄付されたお金の大部分が外国人職員の高い人件費や組織内の管理費として消えてしまうという現状がある中で、改めてこの本に取り上げられているような、個人個人の小さくても直接的な活動に光が当てられることはとても大切なことだと思う。