ちょっと期待はずれ。
それは筆者が自分の視点がすべてだと思ってしまいがちなことが目に付くからだ。
一昔前、「海軍飯炊き物語」という本があった。
航空母艦に乗り組んでいる者で、だれも実はすべてを分かっている人はいない訳で、飯炊き担当は炊飯施設のことしか分からないし、艦長だってエンジンルームの実態は分からない。
それと同じで海軍省詰めの記者だった筆者が自分の知見の中ですべてを構築してしまい、妙な自信をもってしまっているのが、残念。
歴史の1証人としての謙虚な姿勢を保っていれば、もっとちがう読み物になった気がする。例えば三國一郎が編んだ「わたしの昭和史」のような姿勢があれば。