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あっかんべェ一休(上) (講談社漫画文庫)
 
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あっかんべェ一休(上) (講談社漫画文庫) [文庫]

坂口 尚
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

人間・一休宗純の生涯を描く、漫画家・坂口尚の絶筆

「空の雲、木々の木漏れ陽、地面に落ちた影。そんな何気ない描写の中に坂口さんはいるのだと思う。」――漫画家/大友克洋

今からおよそ600年前、世はまさに戦乱の時代にひとりの男子が生まれた。
幼名は千菊丸。父を天皇に持ちながら幼くして出家し、周建と名付けられたこの少年僧こそ後の一休宗純その人である。
激動の中世日本史上、もっとも純粋に生きた僧侶・一休宗純。
とんち小僧として有名だった少年僧時代の真実を、今なお高い評価を受ける漫画家・坂口尚氏が描く歴史大河ドラマ。

著者紹介

1946年東京生まれ
1963年虫プロ入社、アニメ「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」「リボンの騎士」で動画、原画、演出を担当
1968年フリーとなり、コマーシャルフィルム製作などに携わる
1969年雑誌漫画を描きはじめる。以後「12色物語」シリーズをはじめとする多くの短編、『石の花』『VERSION』『あっかんべェ一休』の長編3部作を発表
1995年逝去
1996年「あっかんべェ一休」第25回日本漫画家協会賞優秀賞受賞
◆主な作品……『あっかんべェ一休』『石の花』(講談社刊)『12色物語』『VERSION』(潮出版刊)など
◆アニメ作品……劇場用「火の鳥2772」「安達が原」TV用スペシャルアニメ「バンダーブック」「フウムーン」などに参加
◆海外版単行本……『石の花』(香港・玉皇朝出版/台湾・東立出版/フランス・VentsD''''Ouest)『あっかんべェ一休』(台湾・東立出版/香港・天下出版/フランス・Glenat)『VERSION』(アメリカ、カナダ・Dark Horse Comics)他にフランスでオリジナル作品刊行


登録情報

  • 文庫: 610ページ
  • 出版社: 講談社 (1998/10/8)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062604744
  • ISBN-13: 978-4062604741
  • 発売日: 1998/10/8
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.8 x 3.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 249,686位 (本のベストセラーを見る)
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5つ星のうち 5.0 坂口尚の絶筆, 2003/1/13
レビュー対象商品: あっかんべェ一休(上) (講談社漫画文庫) (文庫)
 坂口尚の絶筆である。
 仮に「戦後日本マンガ界」なるものが存在すると仮定するなら、坂口尚はその中でも上位五位に入るぐらいのスキルの持ち主であった、と、個人的には思っている。

 にもかかわらず、一般にあまり名が知られていないのは、たぶん、発行部数が多い週刊誌に作品を連載する機会に恵まれなかった、という要因による。まあ、仮に機会があったとしても、あのクオリティを維持しながら週刊での連載が可能であったかどうかは、また、坂口氏の作風の根底にあるテーマ性に大向こうに受け入れられたか否かは、かなり疑問の残るところではあるが。

 例えばこの「あっかんべぇ一休」の主人公、一休宗純も、まあ世間では「とんち坊主」とかのイメージが強いし、また、そういったイメージもけっして間違いではないんだけど、その実、かなり複雑な人なのである。なにせ、新年にしゃれこうべをかかげて、「正月は冥途の道への一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」と歌って練り歩いたという伝説をもつくらいで。
 旧い秩序が音を立てて崩れ去る応仁の乱前後の世相を背景に、異性や権力への拘りと諦観をの間を未練がましく行き来しながら、成長し、老いていく一休宗純という男の生涯を遂一目を逸らさずみつめていく。単純に一幅の「絵」としてみるなば確かに美しくはあるのだが、ある意味、残酷なまでにクリアで透明な視線で追っていく。

 そして、最期、死を目前にした一休宗純は「し、死にとうない」と盲目の愛人の森女に泣いて縋る。そこには、「名の通った高僧の悟りの境地」とは程遠い、「ナマの生」があると思う。

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5つ星のうち 5.0 一休さんの生涯, 2002/10/4
レビュー対象商品: あっかんべェ一休(上) (講談社漫画文庫) (文庫)
とんち小僧で有名な一休さんこと一休宗純の生涯を描いた伝記的漫画。
作中ではさまざまな禅問答、仏教思想が出てくるけど、描かれている
のはそれらを一生問い続けた一休宗純の姿。

まるで大河ドラマのような漫画だった。
戦乱の世、生涯をかけて仏とは、人生とは何かという自問自答を続けた
果ての彼の言葉。ラストは涙なしでは読めない。

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18 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 もっと評価されるべき漫画家, 2002/5/12
レビュー対象商品: あっかんべェ一休(上) (講談社漫画文庫) (文庫)
坂口尚の絵は上手く、そして独特である。例えば第7話「影」の最終項を見よ。木々の影はいつの間にか一休の分身となり、一休の影は雄弁に一休のゆれる心、迷う心を描いている。セリフを持たない絵が「詩」のように語っている。

一休は世の禅僧のなかでも独特な位置にあり、それはなおかつ坂口尚の位置にも対応しているように思う。この本は坂口の師匠筋に当たる手塚治虫への挑戦だったのかもしれない。例えばいろんな階層の人間を描きながら常に民衆の視線まで降りていって描くというのは手塚と同じ創作態度である。しかしこの本で彼は「ドラマ」を排除した。繰り返し描かれる権力争い、戦闘での殺しあい、世阿弥の問答、自然、一休の生きざま。きちんとストーリーとして描いてはいない。これは手塚が嫌った「文体」である。しかしその印象は作者自身の死が身近に迫っているとは思えないほど、静謐、そして美しい。一休がそうであったように、坂口は坂口の道を行ったのだ。私は彼の漫画界での位置はもっと評価されてしかるべきだと思う。

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