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あたりまえなことばかり
 
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あたりまえなことばかり [単行本]

池田 晶子
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

幸福、癒し、老いの意味から哲学と笑いのツボまで、疾駆する思考が世の常識を徹底的に覆す。

内容(「MARC」データベースより)

幸福、癒し、老いの意味から哲学と笑いのツボまで疾駆する思考が世の常識を徹底的に覆す。ギリシャ哲学、ときに時事問題にも及ぶ論考14本を収めた哲学エッセイ集。『季刊仏教』『草思』などに連載されたものを含む。

登録情報

  • 単行本: 219ページ
  • 出版社: トランスビュー (2003/3/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4901510134
  • ISBN-13: 978-4901510134
  • 発売日: 2003/3/20
  • 商品の寸法: 19.2 x 12.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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55 人中、48人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 この著者の本は手に入る限り読んでしまっています。私はガッコウで哲学をたくさん勉強したわけではないのですが,この著者の哲学はホンモノだという気がするのです。なんの権威も笠に着ないその姿勢は,「文筆家」という,言葉にするとなんとも頼りない著者のその社会的立場から,専門用語を締め出して妙に生温かいその文章まで一貫しているようです。これこそ,「オレはただ気になるからひたすら考えるのだ」という哲学の根本を身を以って表してくれていることに他ならないのではないでしょうか。

 テーマはよくあるヤツです。「幸福」「癒し」「孤独」「老い」。しかし,こうしたテーマに関して巷に出まわるお手軽なコメントを,本書はその足元から揺さぶってなにもすがるもののない奈落の底へと突然落とします。突き落とされた底には実は既に著者が先に落ちていて,突き落とされたこの地点をはっきりと踏まえない限りいつまでたってもホントウのことを捕まえることなんかできないのだと,ニッコリ笑って自分だけサッと飛んで行ってしまいます。

 奈落の底でおいてけぼりを食ったその中でも,「哲学と笑い」が愉快でした。まるで,学問としての「哲学」をまるごと笑い飛ばしてくれるかのようにも思えて,とっても痛快。「誰もそんなこと言わないけど,私には分かる。ヘーゲルは著書の中でゲラゲラと大笑いしているのだ」などと言われると,「そうなのか。しまった,自分にはヘーゲルの笑い声が聞こえなかった。よし,もう一度読んでみよう」などという気にさせられてしまいます。自分もヘーゲルの笑い声を!聞いて奈落の底から飛び出して行きたい。

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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
よく分かる 2007/2/28
形式:単行本
物事の根本から書いてくれているという感じで、とても親切、分かりやすい。

飾らずありのままのところも好感が持てました。

他の著書も読んでいますが、語り口調が微妙に違っていて面白いです。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By cobo
形式:単行本
池田さんが哲学的問いかけに対し、あるいは時事評論ともいえるべきフックを話の導入として用い、そしてそのまま深く思索に分け入って行きます。どんな話題であったとしても、やはり池田さんにとっての最も語りたい真実は『無知の知』であり、そのことを深く分かることでどのような境地に立てるのかを、わかり易く筋道立ててくれます。

どんな人でも1度は捉えられる「私とは何なのか?」や「人生の意味とは?」という答えの無い問いに対して回るような思考の跡を、読み手に指し示してくれます。とても面白く、あるいみタイトル通りの「あたりまえ」のことに対して、これでもか、と言わんばかりの、そしていかに自分で考えることが重要なのか、私達はいかに何も知らないのか?ということを鋭く突きつけてきます。非常に「言葉」に鋭い感覚を持ち、そのひとつひとつの意味を解きほぐし、何気なく言葉を使うことの曖昧さをできるだけ排除しよう、とする厳しさは金井 美恵子さんにも通じるものがあると思います。『私がいかに何も知らないのか?』だからこそ生きていることそのものが面白い、考えるに値することなのだ、ということを。

中でも私が面白いと思ったのは、宗教、科学、哲学というもののどれを用いるのか?で見えてくるものが違ってくるという話しです。理解できないものがそのままあると、非常に不安になります。だから宗教はその分からないものを信仰(つまり教祖なり経典なりが説明することを、信じることで)で理解をし、科学は信仰を疑うことから始まり、考え、分析する知性(科学的実験なり観察という技術と機材があれば誰もがもう1度再現できる検証できるものの積み重ね)を用いて世界を理解しようとし、哲学はそれらと全く違って、理性(その事柄が本質において知ろうとする動きのこと、と池田さんは定義しています)を使って世界を理解しようとすることだと言うのです。

哲学をするということは、考える、ということに他ならない。教えてもらう、ということではなく、自分で考えるしかない。「気付く」ことであったり「驚く」ことであることで始まる考えるという行為の重要性を理解できたように思います。

しかし、理解しただけでなく、私が自ら考えないとこの本を読んだ意味が無い、これからも考え続けて行こうと思います。特に観念に、思い込みについて。だからこそ池田さんは観念の世界に流通する形で「本」を残されたのだから。

考えることに、根源的問いに囚われてしまった方に、オススメ致します。
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