中堅崩壊―ミドルマネジメント再生への提言の著者であり、ジェイフィール代表の野田氏が
組織を元気にするための処方箋を記した実務書。
同社のメンバーは
不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書)も書いている。
「組織感情」というものに注目し、ご機嫌な職場・やる気のあふれる組織をどうやってつくるか、
具体的な方法を実務レベル(6人を限度に円卓を囲んで・・・というように)で解説してくれる。
米国のマネジメント理論をそのまま翻訳したような本も多いが、この本は、日本の職場の内実
(この本にも少しでてくるが、昇格を間近に控えた部下の評価に下駄を履かせるとか、予算の隠し
財産とか)を深く理解したうえで、書かれている点がさらにすばらしい。
ひとつ使える、と思った手順を紹介すると、問題のある組織に「介入」する方法について
1.事実の確認(部下のモチベーションが低くて困っているのですね)
2.意味の確認(相手も同じような気持ちだったとは思いませんか)
3.視点の展開(どうして同じ過ちを繰り返すのでしょうか)
4.行動の選択(もし同じ状況になったら、今度はどうしますか)
というように、相手に気づきを与える手順を推奨している。
他にも使える手法が満載されている。惜しむべきは、本のタイトルが
まずかったかな、ということだ。(このタイトルじゃ、売れないよ)