この人にかかると、何もかも他人のせいになってしまう。未成年の時ならばともかく、一人の大人が、恋愛しても、仕事についても、失敗すればすべて他人が悪い、となっている。自己愛と自己憐憫の情が非常に強いといえる。だがこれは精神的にはある程度健康な証である。自殺未遂を何度かしているようだが、たぶん狂言だろう、致死的な行為には及べない。
食事療法はやめた方がいい。どこどこ産の卵だの牛乳だの肉だのにこだわっていようだが、年表の最後に自殺未遂を図っていることで、効果がないのがわかる。まず好きな物、うまいものを好きなだけ腹一杯食うべきだ。
また、低温殺菌牛乳がいいのはわかるが、「それ以外の牛乳は牛乳ではない」というような毒々しい表現は避けるべきだ。著者は障害者年金を受給しているほか、様々なサービスを受けているはずだ。そしてその社会保障費を負担しているのは、まさに「牛乳ではない牛乳」(と言われている)を作っている、多くの無名の生産者たちである。「病気であるから仕方ない」といわれればそれまでだが、著者がこのような自己中心的な考えに基づいて行動すれば、周囲の人に疎まれていじめられたり煙たがられたりするのは当たり前だし、この様な表現がちりばめられた本を上梓するとすれば、いたずらに精神障害者たちの立場を貶め、差別を助長することになるだろう。きわめて読後感の悪い本であり、読まない方がいいかもしれない。