魔法の扉の向こうに見知らぬ町、と聞いてナルニア的なものを想像したのだが、いい意味で期待を裏切られた。
生まれてこのかた、母親につれられて、魔女である祖母から逃げる放浪の旅をしてきた主人公リーズン。ところが15歳のとき、最愛の母が突然正気を失い、どれだけ邪悪か聞かされてきた祖母の家に預けられる。でも祖母の家は清潔で豪華で、祖母自身も優しく接してくる。どういうこと?ーーと、ここまででまだ全体の2割くらいの内容なんですが、何を言ってもネタバレになるので紹介しづらい本です。
とりあえず、大自然の中で育った少女が都会で過ごす青春+正体のよくわからない魔法、の物語。話の本筋は、いろんな人が母親との関係を見直す話なんだけど、それよりもシドニーとかニューヨークの町の風物とか、食べ物とかの物珍しさを海外旅行の観光客気分で楽しめました。
それと、読み終わって表紙を見ると、そこに盛り込まれたいろんなものに気づいて感慨もひとしおです。