本書はフリーか、そうでないかを問わず、「仕事」にどう向き合うべきか?を様々なケースを通じて読者に投げかけてくれる。企業で人事を担当している中で、会社を辞めていく人は多いが彼らがその後、どのように生活していくのか?については具体的な情報はなかなか把握しづらいし、正直聞きづらいことが多い。本書にはフリーランスという、まだ日本ではマイノリティ視される道をあえて選び、極限まで悩み頑張る姿が、これでもか、というくらい豊富なエピソードとしてまとめられており参考になる。起業本は鼻息の荒いものが多いが、本書に登場する人たちは、「セルフサイズ」しているせいか、全員ともどこか爽やかな熱意があり、応援したくなる気持ちを抱かせる。これは彼らの仕事に対する「想い」「向き合い方」「こだわり」に共通の何かがあるのだろうと想う。そして彼らの仕事への「想い」は企業に勤めるビジネスパーソンこそ、見習うべき点があり、日頃の業務に愚痴をこぼしている自分を猛省させられた。働き方は「生き方」そのものであることを教えてもらった。「スペシャライズ」しなければ、と焦っているビジネスパーソンは多いが、この夏は「セルフサイズ」して生き方を軽井沢あたりでゆっくり考えたい、そんな思いを抱いた好著。また巻末の参考文献のリストはキャリア、働き方を改めて考えるのに最善の著が並んでおり一見の価値アリ。