映画版は、最初のビデオソフト、LD(画面サイズはスタンダード)後期のLD(画面サイズはビスタ)と持ってて、DVDの旧版はレターボックス収録だったのでリマスター版待ちをしていました。
画質は鮮やかになっています。ただ、元々16ミリフィルムのテレビ作品が素材の為、スクイーズ収録でクリアな画質になっている分、セルの傷や線の粗さが強調されたり、元のTVサイズをビスタにした事で画角が狭くなってます。ロールの切り替わりの所で音がぶつ切りになっているのが気になります。
特典のTシャツやフィギュアも、メーカーとリスナーとの温度差を感じます。音声も相変わらずモノラルのみで、最初の劇場公開のステレオ音声は入ってません。作品自体は、詰め込みすぎで緩急がなく、見終わった後何も残らない構成になっています。
当時はアニメ映画に実写畑の人を起用するという風潮があり、このあしたのジョーもその例にもれず、ミュージカル演出家の福田陽一郎が構成演出として担ぎ出されました。アニメ演出家は軽く見られていた時代だったのです。
この映画版を観る度に思うのは、何故、出崎統に任せなかったのか?出崎統なら、素材がテレビ作品でも、映画を知り尽くしている彼ならもっと映画的にあしたのジョーを構成できた筈、と思ってしまうのです。