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悩み多き薫の中将(ちゅうじょう)、気が強くて浮気な匂の宮――。光源氏の縁(えにし)につながる貴公子たちは、宇治の山里に美しい姉妹を見出した。薫は大君、匂の宮は中の君に思いを寄せるが、姫の父、八の宮の死が彼らの恋の行く手を阻む。
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最近、源氏物語を単なる放埒な恋愛ドラマとして解釈する傾向があり(江川達也のまんがはその最たる例)、それなりに古典の普及に役立っていたりもするようであるが、この「あさきゆめみし」本編(文庫版第5巻まで)では仏教の因果応報論が色濃く出ていて、華麗な中にも無常観の漂う、他とは比較を絶した傑作となっていた。これに対して第6巻からの宇治十帖編はより純粋な悲恋物語であるが、作品の完成度は高く、光源氏の生涯を描く本編にまったく見劣りしない名品である。
高校の頃苦しんだ「源氏」を、新たに文学として楽しむための入門編として、これ以上の作品はないと思う。なお、作品中の人間関係の複雑さに辟易したら、宝島社から出ている解説本「あさきゆめみしPerfect Book」(別冊宝島880)、「今だからわかる源氏物語」(同898)がともに有用である。
八の宮の娘大君(おおいぎみ)と中の君(なかのきみ)をめぐった、薫と匂う宮(におうみや)の話。
匂う宮は中の君と結ばれ一子(男児)をもうける。中の君は対の上として匂う宮の妻の中でも重んじる女として傅かれる。しかし、匂う宮はよく言えば情熱的、ぶっちゃけて言えば浮気な男である。
それに対し薫は自分が何者であるか求め、仏法に精進し宇治の八の宮と知り合い、自分の素性をしり、そこで大君と中の君を見いだす。薫は大君に想いをかけるが退けられたまま大君は病死してしまう。
ところが、・・・大君と中の君の他に別腹の姫がいた!この姫は薫の心を癒すことになるのか?
私は薫と匂う宮、ふたりの愛し方の違いが、姫君達の運命を変えたに違いないと思う。どちらを選べと言われれば、わからないけれど・・・
女性陣といえばお正月に源氏が女性達の着物を選ぶのですが、この場面ではそれぞれの女性達の個性が衣装を通してはっきりと語られています。作者の大和和紀さんが描かれたそれぞれの魅力的な女性たちを通して、さらに盛り上がりを見せる6巻です。
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