糸杉柾宏「あきそら」5巻。
兼ねてから続いていたナミとソラ、可奈とソラの間違った関係性についてめいいっぱい描かれる巻。
そして、一連の展開について、ここで一つの決着を付けています。
その顛末は読んだ人のお楽しみですが
一巻丸々使って描いているし、心理描写はいちいち面白いしで中々に満足出来る終着点だったのではないかと。
見開きだったりモノローグを上手く使ってる部分が目立ち
ただ単に過激なだけじゃない、相応のドラマ性をきちんと演出してくれてるので青春群像劇的にも満足でした。
初期と比べて表現力が上がってるなあ、と思うんですが
憂鬱な気持ちだったり、悲しい感情を表現するのに長けていて。だからこそ読み手としても真剣に向き合えるし
ネームも読みやすいので、ページを捲りたくなってしまう節がある。
もちろん展開自体が気になるというのもあるけれど。
決着の他に、気になる引きも用意されていて、また6巻の内容が楽しみになってきます。まだまだ面白いネタあるはず。
そしてこの巻ではソラの成長があって
今までは単に流されてる印象の強い彼だったのだが、この巻ではちゃんと彼のすべき行動が取れたような気がして。
それが正しい事なのかは分からないが
物語的にはこれが正解なんだと個人的には思う。最終話ラストの一連のシーンはなんだか印象に残りました。
とはいえ、何気に間の朝菜先輩のエピソードが一番読んでて楽しかったり。オチが(ある意味)素晴らしい。