裏帯の「鬼畜」につられて購入、皆さんの評価も納得の良作でした。
「鬼畜」とはありますが、暴力的な表現は無し。雰囲気で読ませる作品だと思います。
BLお決まりの台詞や話の運びとは一線を画した、鈴木ツタさんしか表現できない空気に満ちた作品集。
表題作二人が繰り広げる不思議なやり取りが面白い!
元大学の先輩の所に地味だけど男を引き寄せてしまう後輩が社員として入って…というようなあらすじです。
素で鬼畜な攻め(先輩)に対して、その命令を心底喜んでいる受け(後輩)の心情が笑えます。
もう一つの収容作品『みにくいアヒルと王子様』も、かなりツボに入りました。
大学生の話ですが、作中での王子(攻め)の鬼畜への変わりっぷりは見事。
好きだからこそいじめたい気持ちを、本当に上手く表現しています。
両作ともまだまだ続けられるような終わり方をしているので、是非続きを…!!と願いたくなるようなお話でした。
全体を通して特に派手な話ではないのですが、逆にそこがいい!
質の高いBLをお求めの方、甘い話は飽きた…という方、bassoさんやヤマシタトモコさんの作品が好き!というような方にオススメしたい1作です。