出版社/著者からの内容紹介
絶望を乗りこえた18歳・ある女の子の実話!
内容(「BOOK」データベースより)
内容(「MARC」データベースより)
出版社からのコメント
そうすることで、彼女はまた嫌な目に遭うかもしれません。出版にあたり、周りの大人たちは「よく考えて」と伝えました。でも、「同じ苦しみの中にいる人に、どうしても伝えたいことがある」という決心は変わりませんでした。
目を背けたくなるような事実もありますが、彼女の文章はどこまでもまっすぐで淀みがありません。体験した闇の深さとは裏腹に、さわやかとも思えるほどの清潔さと力強さに満ちています。
人が信じられなくなったり、大切な人を失ったり、現実があまりにもつらかったり……。誰もが同じ葛藤を抱えて生きていると思います。
そんな多くの人たちに、人間の強さや、生きることの素晴らしさをあらためて気づかせてくれる、世代、性別問わず読んでいただきたい一冊です。
カバーの折り返し
その現実がすごくきつくて。
でもこぅちゃんは、全部受けとめてくれたね。
あたし達は、ずっとずっと一緒だと思っていたよ。
──こぅちゃんが死んでしまって、
あたしには、何の光も見えなかった。
* * * * *
はじまりは、ひとりの女子高生から送られてきたわずか数枚の日記だった。そこには、突然の事故で、命尽きようとしている彼への身を切るような思いが綴られていた。誰かに話さなければ、持ちこたえられないほどの魂の傷痕。やがて彼女は、少しずつ、書くことで絶望の淵から立ち上がる。そして真っ暗な闇を抜け出したとき、同じような苦しみのなかにいる人のことを思いはじめる──。
「あたしもそうだったよ。でも生きることはすごいよ」そう伝えたくて、つらい体験を本にしようと決意する 。
ひとりの女の子の勇気が周囲を動かし、この本が生まれました。
著者について
1986年生まれ、血液型O型。
好きなもの/デコメール、買い物、人の笑顔、ファッション雑誌、音楽、夜の海
好きな色/ピンク
嫌いなもの/チョコレート、早起き、正座
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
1986年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
抜粋
原稿を書く前に、あたしには不安なことがいくつかありました。
ひとつは嘘をついてしまい、内容を美化してしまいそうなこと。もうひとつは、あまりにもつらい過去を書くのに途中で胸が苦しくなって、泣いてやめてしまうんじゃないかということです。
書いているとき、場面場面で笑顔になったり、涙が出てきたり、つらくて手が止まったりもしました。だけど、書きあげたときに「書いてよかった」と心から思いました。
原稿に書いてあるひとつひとつのことに思い出があります。後悔していることもたくさんあります。だけどそれでも「書いてよかった」と思えたのは、過去をちゃんと自分で受けとめているからだと思います。
そして書いた原稿を読んで思いました。絶対に本にしたい……と。
つらいことばかり書いてある原稿だけど、この原稿をみんなに読んでもらうことで、同じように悩んでいる人、苦しんでいる人、生きることがつらい人、自分がどうしたらいいのかわからない人の支えになれたらと思ったからです。
勇気がいることだとわかっています。だけど何より『自分がひとり』だと思いこみ、人が死んでいくことが怖いです。
だからこれを読んでもらうことで、だれかの気持ちが変わる手助けができたらうれしいと思います。
あたしはまわりに恵まれています。レイプされ、性でしか埋められなかったあたしを支えてくれたのはこぅちゃんでした。でもこぅちゃんが死んだとき、現実を受けいれられないあたしを、死にたいと思っていたあたしを、その傷をわかってくれたのは家族や友達やまわりのみんなでした。
あたしには支えがあったから。だから今のあたしがいます。だけど支えがない人がいると考えたら……。もしあのとき、あたしがだれからも理解してもらえず、支えてもらえなかったら、絶対に死んでいます。つらすぎて自殺しています。だからあたしと同じ立場にいながら、誰からも自分の気持ちをわかってもらえず、支えてもらえない人がいるとしたら……そう考えるとゾッとします。
本にすることはすごく不安です……。誰も知らなかった過去を親やこぅちゃんの家族や友達に話すのはとても怖いです。きっとこの原稿を読めば、泣いてしまうと思います。
自分が大事に育ててきた子どもが見えないところで何をしていたか……。それを考えると、あたしも胸が苦しくなります。両親には本当に申し訳ないです。でも信じています。きっと理解してくれることを……。
いつでもそうでした。両親は見放さずに、あたしのことを理解しようとしてくれていました。だから本を出すことも決断できました。あたしは今までたくさんの人に助けてもらいました。だから、今度はあたしが返す番です。今、「生きていて本当によかった」と心から思います。生きていることは本当に楽じゃないし、つらいことばかりで、ときどき「どうしていつも自分だけ……」ときつくて涙を流すこともあります。あたしがそうでした。
でも乗りこえたあと、自分がひとりじゃないとわかったとき、生きていてよかったと思えるし、何度でも人生はやり直しがききます。
みんなひとりじゃないんです。ひとりの人間には多くの人がかかわっています。それをあたしは教えてもらいました。いつもまわりに支えられながら生きています。
この原稿から、少しでもそれが伝われば本当にうれしいです。
あたしの願いが、少しでも多くの人に届きますように……。