メタローグ
近代と文明によって、真正で豊かな本当の先住民文化が破壊され奪われてしまったという嘆きに満ちた告発は、レヴィ=ストロースや柳田國男を例に出すまでもなく、文化を語る場合のひとつの類型である。著者は、そうした「エントロピー的語りのモデル」のなかに、実際には当事者の声に耳を閉ざす「人類学者」の倒錯と傲慢を嗅ぎつけている。また、たとえば沖縄の若者たちの漫才や奄美の漁民体験ツアーなど、「観光化」として片づけられる通俗的な営みのなかに、当事者たちの、したたかで、けっして奪われるままではいない文化創造の試みの層を発見するのである。(岩崎稔/東京外国語大学助教授)
『ことし読む本いち押しガイド1999』 Copyright© メタローグ. All rights reserved.
--このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。
『ことし読む本いち押しガイド1999』 Copyright© メタローグ. All rights reserved.
--このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。
内容紹介
いくつもの重大なアポリアに直面する人類学。混淆する文化状況の中で、新たな語りのポジションを志す。その問題提起により大きな話題を呼んだ書に、文化理論をめぐる地殻変動をとらえ返す「文化概念の往還」を書き下ろし増補。待望の注目作。
内容(「BOOK」データベースより)
混淆する文化状況の中で、何を誰に向け発信するのか。その問題提起により大きな話題を呼んだ書に、文化理論をめぐる地殻変動をとらえ返す「文化概念の往還」を増補。
内容(「MARC」データベースより)
ポストコロニアル・モーメントにおいて、重大なアポリアに直面する人類学。混淆する文化状況の中で、何を誰に向け発信するのか。新たな語りのポジションを志す。〈ソフトカバー〉
--このテキストは、
単行本
版に関連付けられています。
著者 太田好信
著者からの感想 この本を上梓してから、いろいろなメディアで書評していただきました。それらを読むうちに、自分でははっきりと書いたつもりが、私の意図がまったく伝わっていなかったことが分かりました。その原因は、私の筆の拙さによるのでしょう。私はこの本を「理論を整理するためのテクスト」として書いたつもりはありません。あくまでも、この本は人類学者としての自己成型の過程と不可分であり、そういう意味では個人的なマニフェストでした。この本についての私自身のコメントは『民族誌的近代への介入』(人文書院、近刊)の「あとがき」においても少しふれましたので、ご覧になってください。
--このテキストは、
単行本
版に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
太田 好信
1954年札幌市生まれ。専門は文化人類学。主な調査地は沖縄とグアテマラ共和国。1979年ノースウエスタン大学大学院人類学修士課程修了(M.A.取得)。1987年ミシガン大学大学院人類学博士課程修了(Ph.D.取得)。米国インディアナ州アーラム大学、北海道東海大学で教鞭をとった後、1994年九州大学大学院比較社会文化研究科に助教授として赴任。2001年九州大学大学院比較社会文化研究院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1954年札幌市生まれ。専門は文化人類学。主な調査地は沖縄とグアテマラ共和国。1979年ノースウエスタン大学大学院人類学修士課程修了(M.A.取得)。1987年ミシガン大学大学院人類学博士課程修了(Ph.D.取得)。米国インディアナ州アーラム大学、北海道東海大学で教鞭をとった後、1994年九州大学大学院比較社会文化研究科に助教授として赴任。2001年九州大学大学院比較社会文化研究院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)