TVシリーズでは放映されなかった、第5話の後の話が描かれている。
実質オリジナルなので、相変わらず笑いを混ぜつつも、他の話よりもちょっと感動多めになっているように思えた。
楓の失敗写真、花火大会、浴衣、父親の残した未現像のフィルムと伏線要素が盛りだくさんである。
以下は星を4つにした理由。
・時間を空けて作ったためか、ちひろの友人の話などTVシリーズのプロットと若干つじつまが合わないように見える部分がある。
・楓の父親が残した未現像フィルムだが、この未現像の理由を「失敗したから現像代をけちった」とするのは不自然である。楓のカメラはデジカメではないのでフィルム現像すらせずに失敗の判断ができるとは考えにくい。
・楓が手でカメラを持った状態で花火の写真を撮っていたが、フィルムカメラ慣れしている人はまず、このようなことはしない。夜の写真は露光時間を長く取る(シャッタースピードを遅くする)必要があるので、手振れ防止のため三脚で撮るのが基本である。実際、第7話の「憧憬の路」の時は、楓は志保美さんから借りた三脚を使っており、そのことを知らないとも思えない。
と、多少詰めが甘いところがあるのだが、30分間に多くの内容を詰め込んだ反作用といったところだろうか。
話のメッセージ自体はこのシリーズのひとつのテーマともいえるものであり、細かいことを気にしなければとても良い話である。このシリーズが好きな人にはお勧めできる。