AKBのファンでこのCDは発売前より期待し好きで予約購入したも
のの、聴けば聴くほど音のまとめ方には納得できない。 まずは
先に届いたこの Type-A を聴いての感想。
タイトル曲のみ、CDのダイナミックレンジを全く無視したベース系
の無理なミキシングで音の歪みがひどく、同じ音場の中央にヴォー
カルも全て重ねてしまっており、音が「汚い」。 ほぼハイハット
系のみ無理に左右の音場に振っているだけで、メインはモノラル
レコード状態。 曲は良いのに最新盤としては台無し。
PVをこれまでのAKBのPVのパロディーとしている点は構わないが、
肝心の「音」まで昭和初期の白黒映画のサントラのごとくに潰され
てはかなわない。 大勢で歌っているのに声を全てセンターで重ね
てしまっている点が無謀で拡がりが全くなく、とにもかくにも残念。
昨年の『ポニシュシュ』や『ヘビロテ』ではまだ若干ヴォーカルの
音場の振り分けがなされていた。
いくつかの音楽番組で披露され始めている当曲のサウンドはこの
CDよりは若干ましで歪みは少ないので、まともな音源はストック
されているはず。 既に初回で145万枚も出荷してしまっているCD
をいまさらリコール回収することはないだろうが、次々回に収録
されるアルバムではぜひ「まともな」音量と音場で改めてリミックス
し直して綺麗な音を聴かせて欲しい。大音量や重低音が必要ならば
聴く際にブーストできるのだ。
ギター弾き語りのソロアーティストでもないのに各音場の振り分け
がされず、CDのキャパを超えた不快で汚い低音ディストーションと
一緒くたにメンバーのヴォーカルをセンターに無理矢理重ねて押し
込まれたセンス皆無のサウンドミックスは不快で迷惑なだけである。
AKBの商品化はなんでも☆5つなどといった評こそが偏見であって
各商品の正当な評価にはならない。 曲への期待値が高かっただけ
に、このCDの仕上がりにはガッカリさせられたことをサウンドエン
ジニアは猛省すべきである。