前回、特典ディスク付きのBOXを購入しているので正直またか、という気分もありましたが、特典には興味があります。新たに追加される特典は
2001年宇宙の旅
ドキュメンタリー、キューブリックが残した遺物、キューブリックの見た未来、2001年という未来、2001年宇宙の旅の哲学
コンセプトアート、キューブリックの初期作品、キューブリックのインタビュー(音声のみ)
キア・デュリア、ゲイリー・ロックウッドによる音声解説
時計じかけのオレンジ
ドキュメンタリー、メイキング、O Lucky Malcolm!マルコム・マクダウェルのプロフィール
マルコム・マクドウェル、ニック・レッドマンによる音声解説
シャイニング
恐怖の展望ホテル、スタンリー・キューブリックの世界、インタビュー:音楽ウェンディ・カーロス
ステディカム開発者ギャレット・ブラウンと映画評論家ジョン・バクスターによる音声解説
フルメタル・ジャケット
フルメタル・ジャケット:善と悪の境(30分)、アダム・ボールドウィン、ビンセント・ドノフリオ、リー・アーメイ、ジェイ・コックスによる音声解説
アイズ ワイド シャット
ドキュメンタリー、キューブリックの未完成作品、1998年度D.W.グリフィス賞受賞時のキューブリックのビデオメッセージ
となっております。この中でも「時計じかけのオレンジ」のメイキングが初登場というのはファンにとっては快挙ですね(シャイニングは現在のDVDにメイキングが入ってます)。しかし、前回のBOXを持っている人はおそらく特典がトーンダウンしていると思われるのじゃないでしょうか(特にフルメタル・ジャケットは特典要素は明らかに希薄ではないでしょうか)?それでも音声解説の追加は素直に喜べます。
ただ、「シャイニング」が今回のエディションの米国盤は144分バージョンで音声が5.1chとの情報もあるので(某輸入DVDショップ情報)、「シャイニング」がこの仕様なら、このBOXを買うだけの価値があると言えます。144分バージョンがDVDで出たのは最初の発売時だけで廃盤ですし、音声もモノラルでしたから。はっきり言ってシャイニングは2時間弱のバージョンより144分バージョンの方がエピソードが多く、ゴシックホラー的要素がupして断然面白いです。誰もいないホテルのパーティー会場で、ジャック・ニコルソン扮する主人公が幽霊のバーテンダー(主人公の妄想ともいえる)の前で酒を飲んで、家族に対する不満を言い出すシーンで、酒を飲むのが2時間弱バージョンでは1回で、144分バージョンでは2回ですが、その2回目を飲んだ直後にジャック・ニコルソンの表情が一瞬の内に白目を向いて、魂の抜け殻のようになる演技がとてもいいのです。キューブリック自身がこのバージョンを封印したわけじゃないので、そろそろDVD化されてもいいんじゃないでしょうか。
私的にはこの10枚組BOXはシャイニングさえ144分で5.1ch音声なら、時計じかけメイキング+シャイニング144分バージョン+音声解説で買う価値はあると思います。それに前回のBOXを購入してなくて、特典ディスクの「A Life in〜」を持っていない方にはこの商品をおすすめいたします。いずれにせよ、当たりかハズレかは出てみないとわからない部分がありますね(笑)。四つ星はシャイニング144分バージョンに対する期待があってのもので、もし違ったなら星3つです。長文になり失礼いたしました。
追記
商品が届きましたがやはりシャイニングは短縮版でした。米国盤がロングバージョンなので、DVDのジャケットデザインも含めて米国盤に準拠したものだったなら、なお良かったと思うので残念です。また期待した「時計じかけ」のメイキングも撮影現場の動画フィルムがなかったので残念です。新たに当時の撮影現場の動画が観れるのは「2001年」だけです。時間にしてほんのちょっとなので不満に思われる方もいるかもしれませんが、ゲーリー・ロッグウッドがシャドーボクシングしながらランニングしているシーンのセットとディスカバリー号のポッドベイから船外作業用ポッドが出ていくシーンだけです。
なお「2001年」の特典にキューブリックの初期作品というものがありますが、キューブリックの初期の映画に関するドキュメンタリーか何かだろうと思ってましたが、映画監督になる前に写真誌「ルック」のカメラマンだったキューブリックの撮った写真のスライドショーで、映画監督でなくカメラマンとしてのキューブリックに接するという意味では新鮮でした。本BOXの5作品とも米国盤はDVD,Blu−lay,HD−DVDにて分売されていて、次世代DVDでは「時計じかけ」と「アイズ」のみ日本語字幕が付いています。