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アメリカ人は「監督としての成功=ハリウッド進出」と信じ込んでおり、ハリウッドには興味がないそぶりをすると、それは負け犬の遠吠えとしか受け取られない。上映先では何度もアカデミー賞最優秀外国語映画賞の太鼓判を押されるも、日本での配給会社の力関係ゆえか、『Shall we ダンス?』にはノミネート資格がなかった。日系人に、日本語がたどたどしいとか、本当の日本はこうじゃないと言われた……等々、愚痴や恨み節などがあけすけに、かつしつこく書かれており、このしつこさこそ、良質のコメディをつくる原動力なのだと感心しました。三谷さんもしつこいですもんね。大上段に構えず、ひたすら愚痴るところに好感が持てます。
私の場合、図らずも映画『Shall we ダンス?』を見る前に読んでしまい、映画を見る時には既にあらすじを知っていたのですが、そのことで面白さが半減するどころか、逆に監督のこだわった細かいディテールまで十分に楽しんで観ることができました。既に映画をご覧になっている方も、読後に映画を再見すると、新たな面白さが発見できるのではないでしょうか。
ところで、大味の料理が多いアメリカですが、ヒューストンの「パパスブロス」のステーキと、カンザスシティの「アメリカン・レストラン」のアスパラガス・ナポレオン、ヒューストンの「リッツ・カールトン・ホテル」のトルティーヤスープはいけるそうです。周防監督は愛すべき食いしん坊のようです。
非常に楽しいインタビューだったと振り返られる記者もいれば、あからさまに著者から嫌われてしまう記者もいる。一見議論が進んだようで、ただ疲れただけと評価される記者もいる。
作者であり演出者である人物に向かって、どのような質問を用意すれば核心に迫れるのか。いや、それ以前に、心を開いてもらえるのか。この作中に登場するだけでも数十人の記者たちの、1人1人が実践例となっている。
もし、あなたが記者やライターを志しているのなら「どのような取材姿勢を取ればよいのか」「どのようなインタビューの進め方が、よりよい答えを引き出せるか」を知るための格好のテキストとしてお勧めできる。
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