「第2回選抜総選挙新規」の私でも、そのいい加減さがわかる便乗本。AKB48に何の関心もなく、劇場公演をDVDなどですら見たこともないライターが、「アイドル本だからこの程度でいいだろ」と手を抜いて作ったとしか考えられない(関心がなくても、プロとしてこのような取材は失格)。冒頭からひどい。p16「2005年、秋葉原にAKB48誕生」という節では、1期生時代のチームAを紹介するくだりで、メンバーに北原里英、佐藤亜美菜、高城亜樹、藤江れいな、宮崎美穂らの名前が本当のオリメンとともに挙げられている。実際には、北原らは研究生として卒業したオリメンの代わりに昇格したのであり、2005年当時はメンバーではないし、最初の卒業者である宇佐美とは同じステージに立ったことはないはず。しかもオリメンの増山加弥乃や中西里菜の名がここにはない。同じ内容のp21の記述は正確なのだが、読むほうは最初から読んでいくわけだから、p16の記述を見て読む気が失せる人も多いだろう。p232では小林香菜の「2期」とあるべき記述が空欄になっており、柏木由紀を2期と誤記(正確には3期)、p234では研究生の藤田奈那の名前すら脱字になっている。ざっと読んだだけで、これだけ見つかる。
こんな調子では、160ページほどの日ごとのメンバーの活動記録(これがこの本のウリらしい)もどこまで正確なのかと疑いを持たざるを得ない。ファンが自分の推しメンの記録を調べようと思ったら、AKB48の公式ブログやメンバーのブログを見たほうが早い。こんな連中のどこが「AKB48報道班」であり、「データハウス」なのか。まあ、これ読んでも「バカが一冊買った」と笑うだけでなんの痛みも感じないだろうけけどね。