まだ全話を見ていないのですが、見た分までの感想を書かせて頂きます。
また「再生環境、TVの輝度/色度設定によって多少は違ってくる」という前提で
書いてますので、ご了承願います。
■カラーライズ画面に関して
特撮ニュータイプ6/1発売号のDVDや、ネット上のサンプル動画などの事前PR
されていた映像と「大きくは変わらない」という印象を受けました。
ゴメスが台車を放り投げた際の飛び散る土砂や台車、南極の海を行く船の特撮
シーン、人工衛星がパラシュートで海に着水するシーン等、緻密で自然にカラー化
されていて思わず唸ったシーンもあれば、一方、他の方も指摘されている「人物の肌の色」
が画一的にカラー化されていて、多少の違和感を感じる(特に屋外での人物描写)箇所も
確かに有りました。
また、他カラー作品から直接流用したシーン、例えば、「甘い蜜の恐怖」のラスト
シーンは「ラドン」のラストシーンからの流用ですので、直接比較できますが、
ちょっと控え目の色になっている、との印象を受けました。
こうなってくると、「評価」と言うより、もう個々人の「好みの問題」では?
と思います。
全般的に怪獣や特撮シーンの画は、非常に巧く着色されていて思わず「おお!」
と唸ったカットも有るものの、屋外オープンシーン(東京駅周辺の遠景や、人物等)
は、ちょっと厳しい所が有りました。
ただ、誤解の無い様申し上げますが、決して「致命的に駄目」とは全く思いません。
むしろ「今の技術はここまで出来るのか!」と率直に感心したのが私の感想です。
■モノクロ画面に関して(Blu-ray限定ですが)
オリジナルモノクロ画面も今回HDリマスター化される、という事で、実はこちらを
大いに期待して観ました。
2001年リマスターDVD版でもかなり美しいと思ったのですが、今回はDVD以上に
綺麗になっていると感じました。この点はもっと評価・宣伝されて良いと思います。
「粒子密度が粗い」とのご指摘も理解出来ますが、白黒のコントラスト
(グレイスケールの傾斜と言った方が良いのでしょうか?)がDVDより更になめらかな
画に仕上がっていて、こちらは「これ、最近撮った映像を白黒にしたんですか?」
とさえ錯覚する箇所もありました。
カラー、モノクロ共通ですが、他の方々も指摘されている「ノイズが消えていない」
箇所も確かに有りましたが、私個人は許容範囲でした。
「BOX2」に収録予定の「カネゴンの繭」のオープニングは原版自体のノイズが
キツイので、こちらはどうなるか?注目しています。
■音質に関して(Blu-ray限定ですが)
’01年発売の「DVDウルトラQ」はドルビーデジタルでの収録で、十分クリアな音声
で驚きましたが、今回はリニアPCMでの収録となり、結論、更に音声は良くなっていました。
音響システムと旧「DVDウルトラQ」を双方お持ちの方は、是非ステレオ設定で聴き比べて
みてください。
かなり音域が広くなってるな、と私は感じました。
ただ原版の影響か、話数によっては(甘い蜜の恐怖のごく一部など)ちょっと音質が
しわがれたイマイチの箇所も有りました。
こちらも修正し過ぎるとオリジナリティが失われる可能性も有るので、評価が
分かれると思います。
■総括
カラー化に関しては、恐らく見る人(その人の期待感と言った方が良いか)によって、
評価は分かれると思います。
しかし個人的には「45年前の作品を、ここまでカラー化出来るものなのか!!」と
素直に驚き、評価したいと思います。
ただやはり価格は高いかな、とも思います。商品価格が高い事も、評価が分かれる一因か、
と思います。
(ソフビ付きプレミアム版などは14話で3万7千円弱しますので単純計算で一話あたりで約2,600円)。
その価格に見合う出来か否か?は、やはりご自身の目と耳で直接評価されるのが一番よいと思います。
9月には宝島社からもサンプルDVDが付属した「総天然色ウルトラQ」ムック本が発売される様子なので、
購入をお迷いの方は、参考にされては如何でしょうか?