この本は、法華経の主要な部分を漢訳で引用し、解説を付けている。サンスクリット原典からの翻訳を付けているところもある。私は仏教初心者であるが、法華経についての知識を得る場合、現代語訳を読んだだけでは、どこが教義上・歴史上重要で有名なところなのかわからず、法華経についての本を読んだだけでは、経そのものに親しんだことにならず、法華経はわかりにくいと感じていた。この本は、経のさわりを読みながら、法華経そのものや、中国や日本の法華経受容の歴史について入門的知識が得られ、法華経がすっかり好きになった。ただ、もちろん法華経のすべてがわかるわけではない。