物や情報があふれた時代に生きる私達は
知らず知らず「もっとたくさん」「もっと早く」「もっともっと!」
そんなふうに自分も他人も急かし急かされて生きている
それは普段特別に意識したこともない当たり前になっている
それが生きるエネルギーだとさえ信じているふしがある
ときにユーモアさえ感じられるようなおおらかな言葉が
立ち止まって自分の内面と静かに向き合うことを
こわくないんだよ、大丈夫なんだよと教えてくれたような気がした
作者は英文から老子の言葉を日本語に訳したすばらしい本を出しているが
この本の言葉はタオの考え方と作者の豊かな人生経験が
長い時間をかけて発酵し、熟成されて生まれたものだと思う
難しい言葉はひとつもない
でも急かされず急かさずじっくりと味わって読みたい一冊です