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『坊っちゃん』の時代 (双葉文庫)
 
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『坊っちゃん』の時代 (双葉文庫) [文庫]

関川 夏央, 谷口 ジロー
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 600 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

明治三十八年。現代人たる我々が想像するより明治は、はるかに多忙であった。漱石 夏目金之助、数え年三十九歳。見通せぬ未来を見ようと身もだえていた──近代日本の青年期を、散り散りに疾駆する群像をいきいきと描く、関川夏央・谷口ジローの黄金コンビが放つ一大傑作。第二回手塚治虫文化賞を受賞。

登録情報

  • 文庫: 261ページ
  • 出版社: 双葉社 (2002/11/12)
  • ISBN-10: 4575712299
  • ISBN-13: 978-4575712292
  • 発売日: 2002/11/12
  • 商品パッケージの寸法: 15 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 34,051位 (本のベストセラーを見る)
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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 倒錯委員長 トップ1000レビュアー
形式:文庫
関川夏央原作、谷口ジロー作画による明治の知識人の多様な生の有り様を追った超巨編の第1巻。
この第1巻は、漱石が坊ちゃんの着想を得たあたりから、作品として完成に至るまでの期間を主軸
にすえながら、漱石と周囲の若者、さらには明治の他の文豪森鴎外や徳富蘆花、政治家の山県有朋
といった人々との交流を描きながら、明治という時代を描く。

漱石が渡英した際に患った強迫神経症に悩まされていたのは周知の話であるが、この漫画を
読むとわかるのは、彼を苦しめていたのは、日本の近代人が持つ西洋に対する鬱屈としたコン
プレックスや、かといって前近代的な日本を単に懐古することでもよしとはできなかった知識人
としてのジレンマ、葛藤であった。他にも、作品上では「清」と「マドンナ」という登場人物として
具現化される、男の三歩後ろを歩くのがよしとされた「旧来の女性像」と自由を謳歌する「新時
代の女性像」という対立など、激動の時代明治においては、さまざまな「新/旧」の対立が
漱石の脳裏でうごめいていたことがわかる。

また、漱石が『坊っちゃん』においても描いた、一時は勝ちかけながらもいつかはやがて敗れ
去っていくという「敗者としての美学」も忘れてはならない。近代が生んだ個人はどんなに粋
がっても、「国家」を後ろ盾とするパワーエリートたちには勝てないのである。関川の言うと
おり、坊っちゃんは本当は哀しい小説なのだ。
あとがきにあるように、虚構が土台にあるようだが、その虚構に史実が絶妙にブレンドされて
いることによって、魅力的な知識人たちの魅力的な邂逅が光るマンガになっている。
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By トップ1000レビュアー
形式:文庫
夏目漱石が『坊っちゃん』を着想し、脱稿するまでを描いた物語。

本作では、『坊っちゃん』の登場人物にはモデルがいた、という設定となっており、
その部分だけでも楽しめます(清が樋口一葉、マドンナが平塚らいてう等々)。

ところで、『坊っちゃん』という小説は、富国強兵へと突き進む明治日本を先導していく
パワーエリートにはなり得ず、“坊ちゃん”として生きざるを得ない知識人の諦めと悲哀
を描いた寓話と言えます。

しかし本作では、そうした漱石の敗者としての甘美な感傷を
相対化する存在として、ラフカディオ・ハーンを登場させます。

日本に帰化し、東京帝大文科大学の講師を勤めていたハーンは、
漱石が英国留学から帰ったため、その職を追われてしまいます。

自分と同じく、江戸文化と西欧文化の間で引き裂かれ、時代から「無用の人」扱いを
受けたハーンに対し、自らが関知しないところで加害者にさせられていたことを知った
漱石は、果たしてどのような感慨を持ったのでしょうか。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 明治の息吹 2009/1/25
By 三輪そーめん トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
明治時代の歴史上の人物総出演の群像劇。
人間関係が半ばフィクション(とは言ってもありえそうな関係)だとわかっていても
ついつい引き込まれてしまう。
そして人物の生き様を通して明治という時代が語られていく。
時代考証もバッチリなので平成の世に居ながらにして明治の息吹を感じさせてくれる。
夏目漱石から見た明治、山県有朋から見た明治、石川啄木から見た明治、森鴎外が見た明治、
同じ時代に生きた知識人の生き様と感覚の妙。
第一巻は夏目漱石が名作「坊っちゃん」に託した希望と明治の閉塞感が語られる。
正直言って「明治」を描いた小説、漫画の創作物では最高傑作だと思う。

本の絵は緻密にして繊細、そして優しい。
このサイズの本ではその絵の良さがわかりにくいです。
もし、このシリーズをこれから読んでみたい方は
機会があれば是非昔出ていた大判サイズの本で読んだ方がいいかと思います。
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投稿日: 2007/8/9 投稿者: おじいさん
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投稿日: 2006/5/20 投稿者: TaroTaro
5つ星のうち 5.0 マンガだからできる、明治気分の体験
明治の文人やらなんやらがぞろぞろ出てくる、いかにもインテリ好みのマンガです。しかし、マンガとして普通によくできているので、日本文学史の知識などなくても楽しめます。... 続きを読む
投稿日: 2003/10/8 投稿者: 不審な言動
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