ビジネスの世界がいかに理不尽なものかについて忠告しています。だからこそ実践が重要であり、夢だけが支えになるという。学校教育によってビジネスとは正反対の世界観を植えつけられてしまう、という指摘も鋭いです。
著名な経営者たちの言葉を巧みに引用しながら、読みやすい文章で書かれているので一気に読めました。ビジネスの世界に踏み込んだ人たちが必ず躓く点を書ききっていますので(「良い商品が売れない」など)、これから起業する人には必読といっていいくらいの良書です。
ところで、著者は残念ながら日本振興銀で躓いてしまいました。著者が経営に失敗したとか、無理を重ねて逮捕に至ったなどのレッテルで評価を下げるべきではありません。内容はどう考えても文句なく星5つです。この本を書いていた時には経営は火の車だったわけで、経営者の辛さを繰り返し書いているあたりは目頭が熱くなります。著者のもっとも純粋な部分が書かれているのではないでしょうか。