この十番勝負、現時点の5人のトーク力からして、
果たして掛け合いが成立するんだろうかという心配を裏付けるように、
山ちゃんこと山里亮太氏や吉田豪氏のその後漏れ出た発言から、
特に対デーブ・スペクター戦あたりは相当しんどいイベントであったことが伺えた。
とはいえ、イベントの空気と彼女たちの奮闘を知りたいがゆえに入手すべきと判断して、あなたも買うのだろう。
なぜなら、この中野サンプラザの翌日からの7日間を通じて、彼女たちはあっという間に「Z」になったのだから。
結論から言えば、各回ともきちんとイベントとして成立するだけの内容になっている。
話題への絡まり方も、彼女たち一人ひとりの個性がうかがえるもので、十分に楽しめると思う。
ただ、この本のかなりの部分の面白さは、
あくまでもプロフェッショナルとしての山里亮太と吉田豪の「話の拾い方」の優れた力量によるものであることは
率直に高く評価すべきであろうと思う。
別に彼女たちの力量不足というのではなくて、むしろいい仕事をしてくれる人が周りにいることへの感謝として。
ただ、この本の本当の妙味は実はそこではない。
川上マネージャーとの対決の時に語られるあまりに衝撃的な内容。
まさかあの時点で、そこまで追い詰められていたのか、ということ。
そしてその危機をしてもなお、危機に向かう姿勢でさえ、5人(この時点では6人)は思いを一つにしていたのだということ。
それを思いながら改めて表紙の写真を見つめる。その無表情が、もはや単にクールを気取っているポーズには見えなくなる。
この子たちは、本当に戦っているのだと。