文学に普遍的な基準はありません。面白いと思うかどうかは、読者の年齢や経験、趣味嗜好に大きく左右されます。「もてない男」に恋愛小説が、そのケのない人に同性愛的文学がわからなくても、仕方のないことです。世評高い漱石の『こころ』やドストエフスキーは、本当に面白いのでしょうか? 世界の古典を「大体読み終えた」著者が、ダメならダメと判定を下す、世界一正直な名作案内。
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最も参考になったカスタマーレビュー
38 人中、34人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
胸糞悪い本です,
By ライデーン "零" (千葉県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 『こころ』は本当に名作か―正直者の名作案内 (新潮新書) (新書)
正直言って、この本は極論が多いと思います。共感できないから駄作なのか、不可解だから駄作なのか。 それに、三島由紀夫の金閣寺の解釈は独自の解釈が光りすぎです。 "「きんかくじ」という言葉を聞いて一般の人は「きんかくし」、つまり、金隠しを連想させる。 金は男性器の睾丸をさし、その金閣寺を燃やすことにより男性器の露出の欲求を表現している…」゛ 一般的にこうは思わないと思うのは私だけでしょうか。いえ、私だけではないと思います。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
羊頭狗肉にして玉石混淆,
By 昴 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 『こころ』は本当に名作か―正直者の名作案内 (新潮新書) (新書)
ガイドブックとしてなら役に立たないわけではない。英文学の専門家としての知見も散見される。例えば、『エマ』の阿部知二訳に疑問を呈し、訳者としての龍口直太郎を酷評する。水野亮を稀代のバルザック学者だといい、ディケンズなら『荒涼館』を一番にあげる。さらに近松秋江という今では文学史の片隅にしか出てこない作家の作品を名作だと言い切って私小説こそ日本文学の本流だという持論をのぞかせる。著者に対する諸賢の批判は様々だが、鹿島茂氏の百冊突破を追いかけて売文業に精を出して欲しい。ただ,いくら出版社の要請とはいえ谷崎と武田の対談を枕にした「こころ」論は羊頭狗肉の感を免れない。書名から期待して購読した読者を裏切るものではないのか。また、寸評から成る読書案内とはいえ索引があれば便利だと思う。最後に伝記文学の白眉である中野好夫著『蘆花 徳冨健次郎』に言及しているのは炯眼の持ち主である。
40 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
軽〜く書き流してますね、たぶん,
By
レビュー対象商品: 『こころ』は本当に名作か―正直者の名作案内 (新潮新書) (新書)
「何の予備知識もなくとりかかるという『純粋な読書』がありうるというのは、幻想である。背景や作者の伝記、モデルなどを知ることによってより面白くなる小説というのは、いくらでもあるのだ」(p129)とあるが、本書もまたそのように読まれるべく書かれたようだ。要するに、「あのコヤノが、次に何を言うのか?」という好奇心で読ませる内容。実際問題、著者は自分の好みに開き直って、概ねは「オレには分からん」「オレの好みだ」「好みじゃない」で千切っては投げ千切っては投げしている印象。巻末近くで「岩波少年文庫などに、優れた海外の児童文学が多く入っているが、これについて言うと私の偏った趣味になるから言わない」(p213)なんて書いてるけど、本書全体が、まさに「偏った趣味」に沿って編まれたブックガイドじゃない? ただ、サブタイトルに「正直者の名作案内」とあって、この「正直者」という言葉は臭い。これは「私の真実を正直に告白し、皆さんの審判を仰ぎます」って意味じゃなく、「お前らスカしたことばっか言ってるけど、本当はそう思ってないだろ。オレはホントのことをぶちまけてやるぞ」って意味ですよね。 コヤノという人は初手からそういう人だった、とも言える。でも微妙に危険な徴候だなと感じるのは、本書のコヤノ氏は自分のキャラに自足していて、敵を説き伏せようとする執念深さをあんまり感じないから。何となく大家の風情で、ファンや信者にむけてご託宣を垂れているみたいな口調だから。コヤノ氏はいつの間にか、そういう自信を得たということじゃないだろうか? とは言え、あんまり野暮を言う必要もないだろう。だってたぶん、これはコヤノ氏の小遣い稼ぎ本だもん。ウソは吐いてないだろうけど、そんなに本気で書いた本でもないよ、きっと。
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5つ星のうち 4.0
氏は書き手ではなくて、読み手
ここのところ氏の小説を読んで辟易していたところだが、 やっぱり評論的なことを書かせると、... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: しまったか!
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