そんなに悪い映画ではないのである。どちらかというとおもしろい映画なのである。故に評価は厳しくなる。
監督は貧困の何にひきつけられてこの映画を撮ったのか、ぼくには貧困を介在させて人を泣かせたかっただけのようにも思える。
だから悪いとは決して思わないが、それならば、手法が下手すぎる。
悪意の描き方がなっていない。担任の女教師の悪意、これは、女優の演技ベタに由来する。
でも責任は監督.ミスキャストだからだ。
中卒で就職することになった主人公への同級生からの悪意、この善意の裏返しの悪意に彼らの目の前で主人公が傷ついてはいけない。
カルト宗教家浅田美代子の悪意。浅田さんはバラエティで善人キャラが売れているのでこのドンデンはきくが、
浅田さんのようにキャラクターが知れ渡っていなければ成立していない
安易な対比
主人公の目の前を通り過ぎる幸せそうな3人家族、2回も登場させるのは安易すぎる。
振ったら責任を取るべき
主人公がせきをしているのは重要な伏線に見えるのに、その後何も無い。
浮浪者のフリ、あからさますぎる伏線だろう。撮り方の問題である。
空想シーンを多用しすぎ
空想を映像化するのが好きなようだが、見ている人の頭の中を限定する空想の映像化は
説明ゼリフと同じでつまらない。
いいところ
兄と、妹の主人公のあやとりのシーンはこの作品でも最も良いところだが、長い。
泣きしろ(見ている人が泣いている間)をとったつもりだろうが、それにしても長い。