ラウンダーズは人気ジョッキーとタレントの対談や馬券必勝法で埋め尽くされているような、よくある競馬雑誌とは一線を画す。サラブレッドの凛とした横顔に目を奪われる表紙をめくれば、B5判150ページ余りを埋め尽くす”読み物”に圧倒されるだろう。創刊号の特集は「調教」。競馬のなかでも最も可視化、文章化しづらいテーマだが、初めから難題に正面から向きあう姿勢はやはり作り手の覚悟を伺わせるものである。馬と話すことができると言われたアメリカの調教師が辿り着いたコミュニケーションの鍵。心身に傷を負った競走馬を再生させるホースマンの自問自答。日本を代表するトレーナーを比較し、馬を鍛えることの深奥に迫る精緻な分析…。これらの記事は読み捨てられることなく、5年、10年を経てもファンのバイブルになり続けているはずだ。